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10月例会(2025/10/11)の様子

今年は2015年に京都帆船模型倶楽部が設立されて10年になります。
10周年記念として、倶楽部のマーク入のトートバッグを作成し、会員に配られました。
紺地に白でマークを染めた綺麗なトートバッグです。




10月例会のテーマは (1)階段、ステップの作り方、(2)キット作成における船尾楼(ギャラリー)の作り方、(3)旗の作成 です。

(1)階段、ステップの作り方
・キットの部品で階段を作成する際の注意点として、
キットの板は厚く、幅が大きいのでサイズを調整した方がリアリティが出る。
また、大砲の配置により階段が設置できないケースがあるので、配置をよく検証してから作業する必要がある。

・階段を作成する際のコツとして、
片方をLスコヤで直角を出して置き、ノギスで幅を固定することでぐらつかず作業ができる。 または両面テープを使い横板を立てて固定しておいて踏板を差し込む方法で作業する。

・踏板を取り付ける際は、
踏板は少し角を削って差し込みやすいように加工しておくとよい。
踏板は1枚飛ばして付けてから間を付けると作業しやすい。
見えない後ろを瞬間接着剤で付ければて強度を出せる。

また、横板を少し長めに作っておくことで、設置する際に削って調整できる。

(2)ギャラリー
金属部品は硬くまっすぐなので、船尾のカーブに合わせて修正するのが大変だが、裏側に溝を何本も切ることで少し曲げることができる。

(3)旗の作成
輪郭を描き、0.3mmの油性ボールペンで色を付けて作成する。
トレーサーを使い、裏にも色を塗る。
紙を引くとインクが染みて移るので注意。

6月例会の様子

京都帆船模型倶楽部にテレビ取材の申し込みです。 テレビ朝日で火~金20:54、土21:54から(関西のABCテレビは月~金17:47から)放映されている”私の幸せ時間”という番組に京都在住の方という限定で帆船模型を楽しんでいる様子を取材したいと依頼がありました。 放送は7月か8月のいずれかになります。 詳しいことが分かりましたらまたHPで紹介しますので、楽しみにしてください。

6月の例会のテーマは”索止め具”についてでした。 ”ビット”、”ピンレール”、”クリート”、”ケーベル”、等々いろいろな形態の索具があります。 それぞれの使い分けや模型作成での経験談の議論がありました。 また、索留め具で使用されるビレイピンの作り方の説明では、ブロクソンのミニ・ウッドレースを活用した方法で、チャック側での固定だけでなく、反対側にフリーの穴を開けた治具を作成し固定させることで円材がぶれないようにする方法が紹介されました。 ちなみに竹串で作成するのがおすすめとのことです。

その他のテーマでは模型作成に役立つ工具の説明です。 京都帆船模型倶楽部で”福田マシン”と呼ばれているプロクソン ミニウッドレースを利用した工具の紹介です。 ビットを使い板を削り希望の厚さにしたり、鋸刃で溝を切ったりできます。 滑車やグレーティングを自作することに利用できるものです。

また、金属製のドアの滑車を利用した真鍮線の圧延機の紹介もありました。 真鍮線を平板にしていく工具で、とことん自作した方向けのアイテムです。

5月例会の様子

5月のテーマは”シュラウドを固定するチャネルの作り方”でした。

お手本にしているガイドブックの記載を確認しながらこれまでの経験の紹介や疑問点についてディスカッションしました。ディスカッションで出たコメントを紹介します。

  • 砲門を開ける前に図面を模型に当てて場所を確認すること
  • シュラウドの場所、フレームの場所等で支障がないことを確認すること
  • チャネルの位置だけでなく砲門の場所でも調整する
  • CADで位置決め図を作ると修正しやすくて調整が楽
  • キットの図面は正しくない場合があるので注意
  • 甲板上の砲門は大砲型の構造物と干渉することがあるので要注意
  • チェーンの下の位置が並ぶようにするためにチェーンの長さを変えていく
  • 様々な長さのチェーンを作っておく
  • デッドアイと下の固定、間のチェーンの3分割で作ればチェーンの長さで調整できる
  • デッドアイをチャネルに接着すればチェーンは強度が不要なのでロウ付けまでしなくても大丈夫

大別するとチャネルと砲門の位置の問題とチェーンの作り方の2点の内容となりました。 特に砲門の位置はチャネル作成前に穴を開けてしまうので修正できません。砲門の位置については図面を作成してシュラウドとの重なりだけでなく、フレームの場所との関係、甲板上の構造物との関係等十分なチェックをしておく必要性があることが参考になりました。

4月例会の様子

今年は京都帆船模型倶楽部が設立され10年目になります。 4月には東さんが新たに入会され、会員は22名となりました。 午前のフリータイムには気軽に初心者が、ベテランからノウハウを伝授してもらえるいい時間となっています。

午後は年次の総会があり、会計報告、役員体制の更新がありました。趣味の会ですがこの辺りはきっちりと運営されています。

今月は初心者が増えてきたこともあり、ロー付けの説明・実習がありました。 スクラッチやキットのグレードアップを行うために金属部品を加工する必要が出てきますが、強度を持たせた金属の接合にはロー付けが必要となります。 当倶楽部のホームページで動画での説明も見られますが、実際に見てやってみることで簡単に理解できました。やり方を理解するのは簡単ですが、場数を踏まないとなかなかうまくできないようで、最初のうちは何割かは失敗するものと思っておく必要があるようです。

福田さんからは、酢とスチールたわしで作成したお手製の染色剤の紹介がありました。 ワトコオイルのように木材を染色するものですが、オイルベースのワトコなどでは、染色後に木工ボンド接着することが難しくなりますが、紹介された染色液はベースが酢なので、染色後もも木工ボンドで接着することがでます。 作り方は簡単で黒酢にスチールたわしを付けて溶かすだけです。

3月例会の様子

3月例会の様子です。

午前は自由討議の時間になります。

ベテラン同士、吉村さんが制作中の構造模型を持参して、五十嵐さんに相談しています。

一方、堀さんが経験の浅い会員さんに、写真集の本を持ち込んで 良いものを作るためにはいい作品を見ること と具体的なところを教えています。

城さんと大継さんは、飾り部品の作り方について論議しています。

  

     

  

午後の例会です。

冒頭、会長の米川さんから、今年は創立10周年になるので、記念事業について皆さんから意見を聞いています。

城さんから、飾り部品の金色の塗り方についての講義があり、いろんな金色の塗料、塗り方について説明がありました

五十嵐さんから、帆船の厨房、トイレという船員の生活面に重要な設備について構造的な説明があり、何を食べていたかという興味ある話をしていただきました。

そのほか、福田さんからは、細い丸棒の作り方について専用の工具を製作したという話、堀さんからは、先月のグレーティングについての補足説明でいろいろな格子の作り方について説明があり、皆さん真剣に耳を傾けていました。

2月例会の様子

例会の日の京都は大雪で、会場のある三条通りも雪が積もっていました。 

フリートークタイムでは先日入会された松塚さんが作成中の模型を持参されベテランの方からアドバイスを受けていました。 当倶楽部では外板張の前に船体にフィラーを入れ船体を整形することで外板を綺麗に仕上げることをお勧めしています。 松塚さんの模型ではフィラーを使用していないので、外板のカーブがいびつになっているところが見受けられたため、一度外板をはがしてフィラー入れからやり直すようアドバイスがありました。

午後の例会では前回に引き続きベテランの方から模型作成道具の紹介がありました。 

  • ピンセットはよく使う道具で、100均でも入手できるものですが、細かい部品を強い力で確実に摘まむためには少々高価になりますが、ホーザンのピンセット
  • 細い木材をまっすぐに切断するためのお手製のマイター
  • リング作成時等に使用する、ニッパーより細かい部品の切断が出kる極細金切鋏

模型作成の作成については、五十嵐さんからグレーティングの基本的な形や各国の帆船でのグレーティングの違いなどの説明がありました。キットでは何気なく作成している部品ですが、実際のサイズ感や表面がカーブしているのかフラットなのか、甲板に対してフラットなのか枠でおおわれているのか、いろいろと違いがあることを知り、模型作成でのこだわりポイントとして新たな知識を得ることができました。

1月例会の様子

午前中のフリートークタイムでは、八坂さんがお父様の作られた帆船を持参され、修復方法を相談されていました。 船体はしっかりしていますが、リギングは糸がボロボロになっています。 リギングはすべて再作成する必要があると判断され、みんなで古いリギングを切除し、再利用できる滑車を集めました。 次回から助言を受けながらリギング張りに取り掛かられます。

午後の例会では、吉村さんから昨年の作品展に出展されたBEAGLEの作成資料を基に構造模型での船体作成方法の説明がありました。 ANATOMYの図面をCADに取り込んでフレーム図面を作成することで、1枚で10ピースほどになるフレームの図面を正確に作成し、ドレメルのMOTO-SAW切出しを使っての切出し、ディスクグラインダーを横向けに固定してサンダーとして利用することで、正確な形を作成されているとのことです。作成したフレームはフレーム受枠で、本物の造船所のようにキールの上に組み立てられています。このあたりの方法は船体を逆さまにして行う方法もあるそうです。

*BEAGLE作成の記録である「BEAGLE構造模型作成アルバム」は今後HPにアップしていく予定です。

大継さんからは、これまで使用してきた模型作成の道具について、有用性を含めて紹介がありました。 ボール盤、糸鋸、グラインダー等々様々な電動工具を使ってみての有用性や役に立った利用方法や、お手製の治具の実物を見せていただき、自分で工夫するヒントが得られました。

12月例会の様子

12月から新たに松塚さんが入会されました。 松塚さんも先月入会された今井さん、八坂さん同様、今年の作品展がきっかけとなっての入会です。 これで京都帆船模型倶楽部の会員は21名となりました。

午後の例会では、新規入会の方や、作品展後に次の作品に取り掛かる方もおられるので、キール、フレーム、フィラーの入れ方等、船体作成の基本的なところについての議論が行われました。 当倶楽部では船体作成の際にフィラーを入れることを薦めていますが、カーブのきつい船体でフィラーをうまく入れる方法や、マイターボックスを使ってフィラーを正確な幅に切り出す工夫の話がありました。 また、ラベットの必要性の話から、船首部分の外板を綺麗に仕上げるために、板を薄く削って曲がりやすくすることで、ラベットに引っ掛けずに張ることができる等の工夫が紹介されました。

例会の後は恒例の忘年会があり、お酒を飲みながら楽しい歓談がありました。

11月例会の様子

先月見学に来られていた今井さん、八坂さんの2名が会に加入されました。 今井さんは見学の後、早速キットを購入され、上張りの途中まで作成されて、持ってこられています。 ベテランの方からいろいろとアドバイスがされ、きれいに仕上げるために少し戻ってやり直しをしたほうがいいとの厳しい指摘もありました。 木工ボンドを使用している木製の帆船は水を付ければ接着した部分を外すことができます。作ってみてどうもうまくいかないところをやり直すことはビギナーにはよくある話なので、頑張ってください。 いろいろと経験して工夫することでレベルアップできると思っています。(私もいろいろとやり直ししながら作成しています。)

今月の例会は新入会員も含め参加が総勢17名の大人数になりました。最初に、城さんがご近所の廃業された大工さんから頂いた木材を持ってこられ、希望される方で分けていました。 スクラッチで作成される方は材料の入手が大変なので、喜ばれていました。 また、硬木も容易に切断できる鋸も紹介されていました。 黒檀のような硬い木もきれいに切断できたとのことです。

作品展で作成に一区切りついた方も多く、各自次の作成テーマの発表をしました。 今回の作品展で作成中で出品された方は次回までに完成させることが目標です。 次の船に取り掛かる方はいろいろと検討されていますが、2年はあっという間なので、次の作品展に間に合うか、頑張りましょう。

10月例会の様子

作品展が終わった翌週の例会です。午前中のフリートークに4名の見学者の方が参加されました。 みなさん、帆船模型は未経験者とのことです。 未経験、初心者の方こそ、倶楽部に入られてベテランの方からいろいろとアドバイスをもらうことで、完成まで模型作りを継続できると思います。 京都帆船模型倶楽部では午前中のフリートークは雑談タイムなので、作成中の模型を持ってきて実物を見てもらうことで、いろいろとアドバイスを得ることができます。1隻作成するのに1年、2年かかる趣味なので、一人で悩まずクラブに入って楽しく続けていただきたいと思います。

午後の例会では作品展の振り返り、次回への課題を話し合いました。 有難いことに多くの方に見学していただきました。 しかし見学される方が多くなると外から帆船模型が目立ちません。中で何をやっているのか分かり難くかったとの感想もありました。 ”作品展”と目立つような看板があったほうが良い。外国の観光客の方も多く見学されるのでキャプションに英語表記を追加しよう。。。 次回2年後にはより多くの方に楽しんで見学していただけるよう工夫していきたいとおもいます。

作品の設置作業
作品の撮影準備
作品展の様子