BEAGLE号 構造模型作成日誌の「第6回 大砲」を掲載しました。ホームページ上部の「製作日誌」から選んでいただくと内容を読むことができます。 お楽しみください。
第1回 表紙概要
第2回 船体作成
第3回 下部デッキ製作
第4回 上部デッキ製作
第5回 船体仕上げ
第6回 大砲 <- 1/27追加
【未掲載】第7回 艤装(1)
【未掲載】第8回 艤装(2)
【未掲載】第9回 その他
制作日誌
年の初めで参加者全員が抱負と今年開催される作品展に出展する予定作品の紹介がありました。
続いて模型作成講座の1月のテーマは昨年12月の続きでマスト、マストヘッドの工作です。当倶楽部の講座(勉強会)は色々な経験談、意見が出て話があちこちに飛びます。
・マストの作成では、適当な丸材がない場合、角材から作成する。
角材を八角形に加工し、ドリルで回転させて丸にする。
八角形にする際、サーキュラーソーで切り落とすため、V字型の治具(角棒の固定用)を作成して、四隅を切り落とすようにした。
・マストヘッドは角柱となっているが、目立たないところなので、丸のままにしておいてもいいのではないか。
角柱の場合、シュラウドの結び目の位置に考慮が必要だが丸なら気にしなくてもいい。
・キャップの穴は丸では動いてしまうので、四角のほうが良いのでは。
・マストヘッドとマストヒールの間隔はシュラウドなどのリギングが入るので少し余裕を持たせる必要がある。
・マストヒールには閂があり、マストが落ちないようになっている
閂は四角の穴だが、丸穴にしておいて出ている部分だけ四角に削る方法もある
四角の穴を開けるには1mm幅ぐらいの平刀を使う。 小さいドライバーを削って平刀を作成することもできる。
・デッドアイを作成する場合、穴を開けるには金属の板で穴の位置決めガイドを作成する。穴あけする位置にガイドに穴を開けておき、デッドアイを固定できるよう穴を開けた台の上にガイドを置き、ドリルで穴を開けていく。 1つ穴を開けたら場所がずれないようにドリルを挿して固定しておく。
・デッドアイの穴にはリギングの通る溝を切っておく それによって糸が立たずラニヤードが膨らまず見た目が良くなる。 溝を切るには折れた糸鋸の鋸刃などで小さな溝堀彫刻刀を作るとよい
・黒檀も切れるマイクロ糸鋸刃0.2mmx0.4mmがある 伊勢屋やSEAFORCEなどで売っている

12月例会では佐野さんからロープ名古屋作品展訪問の報告と五十嵐さんから新しく出版された”Rigging First-Rate Ships of the Royal Navy, circa 1805 Modeler’s Rigging Handbook”の紹介がありました。VictoryのリギングをCGで説明している本で、非常に細かい点までCGなので明確に描かれています。海外のAmzonサイトで購入できるようです。
ガイドブックに沿った講義とディスカッションのテーマは”マストとヤード”です。
・実船ではマストは1本の丸材ではなく複数の角材の張り合わせで、補強のためのフィッシュと呼ばれる副木やそれを縛るロープ(ウールディング)があります。 フィッシュは大きな模型では再現される事がありますが、通常はウールディングだけの場合が多いです。 ウールディングは年代によりロープから金属に変化します。 有名なビーグル号では金属になっていました。
・トレッスルツリーは固定しない方がリギング作成時など少し動かすことができるのでお勧め。
・旗が付けられるマストの天辺がトラックです。 古い時代の旗は固定でしたが、英蘭戦争後は旗をロープにつないで上下させるようになったので滑車が付いています。
・マストの接続部でマストの下部はマストヒールと呼ばれます。実際にはかんぬきで固定され抜けないようになっていますが、模型ではそこまでしなくてもマストが落ちてくることはないので通常は不要です。
・マストヘッドは英国船は四角だがオランダなどは丸のままとなっています。
・丸材を四角に加工する場合、バイスに丸材を固定してやすりで削る方法がありますが、蒲鉾状になりやすく、またバイスを削ってしまうことがあるのでやめた方がいいです。
・マストやヤードはテーパーが付いています。 テーパーを付ける場合、太さが変わるので目印として何か所か丸棒に印をつけておくと分かりやすいです。
・ドリルでマストやヤードを回転させて削る場合は布ではなく革の軍手を使った方が安全です。
・削り方として、板にサンドペーパーを付けておき、ドリルで回転させたマストやヤードに押し付けて削ることができます。
・また、小刀等の刃を立ててするように削ることもできます。
・ある程度削って丸の定規(丸い穴の開いたテンプレート)でサイズを確認します。定規に差し込んで回すと擦れたところは光るので必要なサイズまで削っていきます。
8月例会のテーマは”キャットヘッド”と”アンカー”です。
キャットヘッドとは、船首から両舷に角のように突き出しているもので、アンカーを上げ下げするための滑車を吊り下げるためのクレーンのようなものです。
先端には滑車を吊り下げるための穴を開けます。実際には芯車が埋め込まれています。芯車は、竹串を使うと作成しやすいようです。 模型では穴を開け、溝を付けてそれらしく見せることもできます。
穴を開ける場合、綺麗に並んで開けるために、コンパスカッターやデバイダーなどでずれないように位置決めをします。 穴は上下から開けて中で接続するように開けると、上下の位置がずれないので綺麗に仕上げることができます。
キャットヘッドの先端に装飾がされていた船もあります。 彫刻で作成できればベストですが、手芸用の飾りなどでそれらしいものを入手し張るだけでも見栄えよくできます。
アンカーを自作する場合、真鍮材を組み合わせロウ付けして作成することもできますが、より容易な方法として、①アルミ板に切り込みを入れ、3つの足のような形にして叩いて形を整える方法 ②2mm程度のパイプを利用し、パイプにくさび型の穴を開け、そこに先端をとがらしたパイプを差し込んで形を作る方法などの紹介がありました。
アンカーの根元には”ストック”と呼ばれる横木がありますが、これは2本のストックでアンカーを挟み込むような構造をしています。 2本のストックを固定する手間に””フープ”と呼ばれるもので締め上げるようになっていますが、模型では0.2㎜程度の真鍮板を巻き付け、穴を開けて固定するか、ろう付けで固定することになります。
ストックから突き出しているアンカー部分にはアンカーロープを巻き付けるリングがありますが、このリングはむき出しではなく、ロープが巻かれています。
また、アンカーにはアンカーブイがついているので、丸棒を切り、楕円形にしてから糸を巻き付けて作成します。 アンカーブイ作成時に溝を付けておくと糸を巻き付けやすくなります。
五十嵐会員が11月10日に横浜の作品展に行ってきました。その御報告です。
JR神奈川駅から直ぐにかんがわ県民センターの一階に展示場があります。
入口に大型帆船模型があります。
17世紀初頭のスペインの大型ガレオン船アポストル・フェリペ
京都から来ましたとお話しすると、会長さんらが親切に案内してくれました。大型帆船模型が多いのですが、ミニュチュア模型もあり、ペーパークラフトありと、その幅の広さと技術水準の高さと会員の方の温かさに大変ここちよい一時を過ごすことができました。
本当に良い雰囲気の作品展でした。
今度は小さな精密な作品です。
大型帆船模型が続きます。羨ましい限りです。
フランスのルミラージュです。
珍しいオランダの大型帆船模型です。オランダの海洋博物館にも大型模型が展示されています。
構造模型の製作中の作品が並びます。ハロルドハンの制作手法です。この方法ですとフレームの位置がピッタリ定まります。
アラカルト的な作品もとっても精緻に製作されています。
船首像の作品が展示されていました。本当に技術の幅が広く驚きです。
カットモデルの作品も展示されていました。
レーザーカットの展示もありました。
手順書と初心者世のテキストも作成されています。
帆船模型講習会の紹介がありました。
ここまで整然と計画されているものを見たことがありません。凄いです。
初心者のためのスクラッチ講習会です。
何とペパーモデルであの豪華な17世紀のフランス艦 ル・フェニックスをわずか8ヶ月で製作されています。会長さんの凄い熱意が伝わってきます。
先生の作品と生徒の作品です。紙とは思えない質感があります。
ランタンのギミックも紹介されています。
3Dプリンターを活用した大砲、ケベックの紹介もありました。
全部は紹介しきれませんでしたが、11隻1/200ル・フェニックスの素晴らしい作品が展示されていました。ミニチュアモデルの展示もありました。
サービングマシン等の凄い自作マシンの展示がありました。モーターもマブチモーターではありません。凄いです。
大型帆船模型が並びます。
エセックスです。
チャールズモーガンです。
フランス艦 エルミオーヌです。
ビクトリーです。今回2名作られているようです。
ロイヤルキャロラインです。

全てを紹介しきれませんでしたが、本当に素晴らしい作品展でした。
(^O^)/
大変お待たせ致しました。
第3回作品展のアルバムができました。
メニュー:作品展を是非ご覧ください(^o^)/