帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌
第23回は、ヤードの製作・取付です。
アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右図のメインマスト・フォアマストのヤード全体図及び次頁主要部材の概要が、掲載されています。
これを基に製作図を作成しました。
吉村 製作
ヤードの製作①
メインマスト・フォアマスト用ヤード主要部材イラスト
ヤードの製作②
メインマスト・フォアマスト用ヤード詳細イラスト
ヤードの製作③
メインマスト・フォアマスト用ヤード全体図・部材図を参考にヤードの加工図を作成しました。
メインヤード・フォアヤードの製作
加工図に基づき、メインヤード・フォアヤードを製作しました。
メインヤード・フォアヤード共、φ6.0mm マホガニーを研削しました。
中央部は、t=1.0mm マホガニーを貼り付け、研磨しました。
補強用フープは、0.2mm ×1.2mmの真鍮帯板を巻付けました。
ジャックステイボルトは、φ0.5mm 手芸用9ピンを加工しました。
補助帆用ブームは、φ3.0mm アガチスを研磨し、墨汁で着色しました。
ブーム受金具は端部・中央部共、 0.2mm ×1.5mmの真鍮帯板を整形し、φ0.8mm手芸用9ピンを加工して挿入しました。
フートロープは、刺繍用#40番の黒糸を使用し、水ボンドを塗布しています。
スターラップは、φ1.2mm 真鍮管に黒糸を巻付けています。( ○ 部 )
トップセールヤードの製作
加工図に基づき、メイン・フォアトップセールヤードを製作しました。
メイン・フォアのトップセールヤード共、φ6.0mm マホガニーを研削しました。
中央部は、t=1.0mm マホガニーを貼り付け、研磨しました。
ジャックステイボルトは、φ0.5mm 手芸用9ピンを加工しました。
補助帆用ブームは、φ3.0mm アガチスを研磨し、墨汁で着色しました。
ブーム受金具は端部・中央部共、 0.2mm ×1.5mmの真鍮帯板を整形し、φ0.8mm手芸用9ピンを加工して挿入しました。
フートロープは、刺繍用#40番の黒糸を使用し、水ボンドを塗布しています。
スターラップは、φ1.2mm 真鍮管に黒糸を巻付けています。( ○ 部 )
トゲルン・ロイヤルヤードの製作
加工図に基づき、トゲルン・ロイヤルヤードを製作しました。
トゲルン・ヤードは、φ4.0mm マホガニーを研削しました。
中央部は、φ6.0mm マホガニーを八角柱に研磨しています。
端部のリング状ブロックは、φ0.5mm の 3mm 真鍮リングを取り付けています。
ロイヤルヤードも、φ4.0mm マホガニーを研削しました。
中央部は、八角柱に研磨しています。
ローヤードへのコース取付
ローヤードにコースを取り付けしました。
コースは、ローヤードに設置したジャックステイに固定しました。
取り付け糸は、#20 番の茶系ボタンつけ糸を使用しまた。
縫い付けの縦糸が垂直になるように作業をすすめました。
間隔は、4mm 程度にしています。
セールをジャックステイに取り付けたため、セールがヤードに垂れさがった状態になっていません。(↓部)
ローヤードのマスト取付
コースを事前に設置したローヤードをマストに取り付けしました。
取り付けには、1.5mm の極細チェーンを使用しまた。
チェーンの連結は、手芸用Cカンを使用しました。
緊張したチェーンは、トップ下部に取り付けた金属滑車により、リギング用の黒糸に連結しています。
ヤードの緊結には、φ1.5mm リングチェーンをマストに絡めています。( ○ 部 )
ローヤードのセールであるコースは、巻き上げた状態でリギングの予定です。
トップヤードのマスト取付
トップセールを取り付けたヤードをマスト取り付けしました。
取付には、右写真のパレルを製作して固定しました。( ○ 部 )
パレルは、6mm のB型リブに、2mm のビーズ玉をはさんでいます。
取り付け糸は、#40 番の黒刺繍糸を使用しまた。
トルゲン・ロイヤルヤードのマスト取付
それぞれセールを取り付けたトルゲンヤード、ロイヤルヤードの順にマストに取り付けしました。
取り付け糸は、#40 番の黒刺繍糸を使用しまた。( ○ 部 )
他のヤード取付同様、左右・水平・平行を常にチェックしながら作業しました。
セールに挿入したハラミ整形用真鍮線の変形に注意しながらの作業でした。
今回はここまで、次回をお楽しみに(^o^)/