NHKの番組でスウェーデンのVASAが放映されます。
船内の各フロアも撮影されています。
大変貴重な映像ですので是非ご覧ください。
お知らせのカテゴリ
NHKの番組でスウェーデンのVASAが放映されます。
船内の各フロアも撮影されています。
大変貴重な映像ですので是非ご覧ください。
詳細は決まり次第アップしますので、乞うご期待(^O^)/
第4回京都帆船模型倶楽部作品展を2024年10月1日火曜日
~6日日曜日まで寺町三条のギャリエヤマシタさんで開催します。
3月の例会の様子です。
春だというのに寒い日が続きます。
今回は13名の参加です。ワイワイ帆船談義で盛り上がりました。
午前中は自由討議です。
堀さん、布垣さん、土井さん、佐野さんが製作中の作品を囲んでの帆船談義です。
福田さんのペーパークラフトのスペインのガレオン船を囲んで大継さん、佐野さんと帆船談義です。
とても紙とは思えない重量感ある作品です。
実際に持つと結構重いですけれども。
素晴らしい出来栄えです。
どう見ても木製帆船模型展にしか見えませんが、ペーパークラフトです。
午後から例会です。
今回は、福田さんのスペインのガレオン船 サンサルバドルの紹介と米川会長が製作中の咸臨丸のターンバックルの加工についてワイワイ帆船談義です。
福田さんからペーパークラフト作成のコツや注意点を細かく紹介してくれました。
実は、みんなはこの船はメイフラワー号だと思っていました。
福田さんの詳しい解説がありました。
実はスペイン船でした。
サンサルバドル号は、フアン・ロドリゲス・カブリリョの指揮で1542年9月28日に現在サンディエゴを発見しました。
レプリカも建造されており、乗れます。
サンディエゴの海洋博物館にレプリカがあります。
是非ホームページを見てください。
米川会長から製作中の咸臨丸のターンバックルについて製作の苦労話がありました。
「シュラウドのターンバックル:3本のマストを支えるシュラウド(静索(せいさく))の船体への取り付け部は、帆船時代よりデッドアイと呼ばれる三目(みつめ)の滑車が使われてきましたが、“咸臨丸”では最新式のターンバックルが用いられていたことが資料により判明しています。」
TurnBuckleまたはRiggingScrew索緊螺ともいいますFalconerの辞書1815年版にもでてきませんからやはり19世紀の新しい装具だと思われます。
米川会長は得意のフライス加工でこのターンバックルを加工されます。
結構複雑な形をしており、どうやって機能するのか結構議論が盛り上がりました。
米川会長さんから城さんへ作業依頼がありました。
この非常に細かい部品を量産する何かいい方法はないか?
城さんビックリするくらい早く作業をされました。
これが城さんの回答です。
製作方法は省略しますが、厚さがないものであれば、他にも応用できる方法でクリートの量産にも使える技で一同感心感心です。
艤装について五十嵐さんからそもそも艤装:Fittingとはなにかを洋書のカラー写真を中心に説明がありました。
特にカロネード砲については、その装填発射操作の流れをCGを使って説明がありました。
その後、実際の加工の話で堀さんから大砲の製作で講義がありました。
大砲のリギングについて色々な作品を見ながら、どう処理していくのが見栄え良くできるのか、ベテランならではの講義でした。
続いて砲架の製作方法について講義がありました。
意外に製作が面倒な砲架ですが、堀さんから簡単に綺麗に作れる方法の解説がありました。
スライスするのではなく、最初に薄ーく木工ボンドを塗って棒状にしてから、この棒状の状態で切削加工していくと全て同じ大きさになります。
最後の切り離しですが、お湯を使えば綺麗に剝がれますし、布で吹くと直ぐに乾くので湿り気で木材が反ることも全く心配ありません。
今回はここまでです
また、次回をお楽しみに(^O^)/
2月の例会の様子です。
今回は15名の参加でした。
ワイワイと楽しい帆船談義
午前中は自由討議です。
ワイワイと楽しい帆船談義が始まります。
尾崎さんと土井さんが作品を囲んでワイワイしています。
作品は15世紀のニーナでしょうか
皆さんそろって、ワイワイ帆船談義に華が咲いています。
布垣さんが図面を広げています。
迫田さんとワイワイしています。
午後から例会です。
米川会長から事務連絡がありました。
最近ペーパークラフトが熱いという話題になりました。
そこで、佐野さんの機関車とアラートの作品の紹介がありましたあ。
とても紙とは思えない精密さ。
木製帆船とは一味違った苦労があるようです。
木地仕上げは無理ですから塗装は必須です。
佐野さんからも色々と説明がありました。
B曲げができないことや、木口の処理が結構面倒。
接着剤は木工ボンドではうかうかすると皺が寄ってしまします。
佐野さんのアラートはキットですが、次の福田さんのガレオン船は自作です。
ネットから図面を得て自分でペーパーを選んで製作されています。
かなり苦労して正確されていますが、船体の部分はサフェーサー処理をしっかりとやって灰色に塗装されています。
塗装は全て筆でエアブラシは使っていないそうです。
重量感もあり、とても紙には見えません
結構重量もあります。
ずっしりしています。
城さんから便利な道具の紹介がありました。
ペーパークラフトにピッタリのスチノリです。
皺にならずに簡単に使用でき、入手しやすいそうです。
皆さん色々と特技をおもちで頼もしい限りです。
グレーチングの加工方法について3通りの説明が五十嵐さんからありました。
ガイドブックによる帆船模型製作
今回は、手摺りの支柱とウォータウエイの加工です。
堀さんから手摺りのスカーフ作業についてベテランの技の紹介がありました。
綺麗に板を継ぐのは難しいのですが、コツについて詳細な解説がありました。
ガイドブックの解説を米川会長がしています。
ただ、実際の模型製作では船の縮尺によっても加工方法が変わります。
福田さんからも意見がでました。
福田さんは大型の作品が多い方です。
豊富な経験からくるアドバイスは説得力があります。
ワイワイガヤガワしました。
最後に五十嵐さんからパレルの説明がありました。
普段、模型製作ではここまでしませんが
オランダの文献による紹介がありました。
メイン・ロアーヤードの4列のパレルのリギングは複雑で、3本のロープを使います。またこれで締まるのかと首をかしげたくなる取り回しです。
フォア・ロアーヤードの3列のパレルも3本使い複雑なリギングです。
トップヤードの2列も大変複雑です。
これも3本なのですが、どうみてもヤードをマストにしっかり固定するようには見えません。
でも、実際に模型で再現すると意外にすんなりと収まり、カチッと固定されます。
尾崎さんと城さんから一見複雑なとりまわしも、お二人の説明を聞くと「なるほど」となりました。
模型で再現するとものすごく手間ですが、折角の機会ですので挑戦してみませんか?
今回はここまでです(^O^)/
次回をお楽しみに!!
今年最初の例会です。
みんなでワイワイと楽しい例会となりました。
15名の参加でした。
午前中はフリートーキングです。
今回は1名見学の方も来られています。
大継さんが手に取っている迫田さんの船について布垣さん佐野さんを囲んでワイワイ帆船談義です。
大継さんと城さんが熱心に議論しています。
城さんは、レジン加工ではクラブ一の技術者です。
見学の方をに堀さんが説明をしています。向いの和谷さん、佐野さんも加わってワイワイと楽しい帆船談義です。
午後から例会の開始です。
米川会長から新年のあいさつがありました。
この後、全員今年の抱負を述べあいました。
堀さんからみなさんにキットの紹介がありました。
マモリ社の1本マストの最初の一隻目に最適な船です。
これのグレードアップ部品の試作を城さんからに依頼されたところ、城さんからその結果の発表がありました。
城さんは、レジン加工に大変造詣が深く、これまでも色々とビックリするような技の披露がありました。
また、柔軟な発想と素早い行動力で定評があります。
今回は、堀さんの依頼を受けてアンカーや装飾部品をレジンで加工されたものの紹介がありました。
実物ももってこられました。
その素早い行動力に皆ビックリです。
船体にもピッタリフィットできる柔軟さと、塗装すれば真鍮に見える質感があります。
福田さんから、ペーパークラフトの紹介がありました。
ウエブから直接データをダウンロードして作成できるので大変リーズナブルです。
また便利な転写スライドのようなシール作成ツールの紹介もありました。
佐野さんから製作中のニーナ、ペーパークラフトのアラートの紹介がありました。
2月の例会では是非実物を見てみたいものです。
次に米川会長から横浜のガイドブックに従った講義がありました。
今回はブルワークの内側の仕上げ方です。
議論が盛り上がり、福田さん、堀さんが登壇してワイワイと楽しい帆船談義が続きます。
今回はここまでです (^O^)/
次回をお楽しみに
12月の例会の様子です。
今年最後の例会ですが、14名も参加していただきました。
今回もワイワイと楽しいひとときでした。
午前中は自由討議です。
迫田さんの船に高橋さん土井さん高橋さんでワイワイと帆船談義が盛り上がっています。
福田さんが木の磨き方について妙案を米川会長、大継さんに紹介しています。
木で木を磨く方法で、本当にピカピカになっているので、皆さん興味深々です。
午後から例会です。
最初に米川会長から挨拶です。
五十嵐さんから楊浜の作品展の様子が詳細に紹介されました。
次に吉村さんからチョットしたアイデアの紹介がありました。
鋲撃ちについて、解説がありました。
廉価なルーターにカップホルダーを付けで、真鍮線の頭を丸くする手法の紹介がありました。
実際に加工した作品の紹介もありました。
きれいに鋲撃ちがされています。
福田さんから他の方法について紹介がありました。
いろいろなアイデアがぶつかり合って更に良い方法が編み出されていきます。
次に城さんからの紹介です。
彫刻部品、特に輝く金色にする方法を研究されています。
城さんは広い経験を活かしてリーズナブルに入手し易いマテリアルを使って素晴らしい仕上がりを実現されています。
今回その成果の紹介です。
____________________________
この彫刻、雌型にレジンを流し込み、アクリル塗料で金色に輝かせます。
下地を黒にするとより輝きます。
左右の違いは一目瞭然です。
塗料は画材屋さんのアクリルカラーの他ペイントでも結構いい感じになるようです。
タッチペイントでもいい感じになるそうです。こちらは100円均一ショップのマーカーです。
皆さんすごい盛り上がりでワイワイ、ガヤガヤと活発な意見交換がされました。
今後の更なる展開が期待されます。
次にフートロープについて講義です
五十嵐さんからRCAndersonやLeeの紹介があり1642年以前にはフートロープは付かない。従って17世紀初頭の人気船、VASAとかソソブリン・オブ・ザ・シーズ、ラ・クローンには付きません。ソブリンは1697年に焼失するまで1651年に大規模改修しています。そのせいかマンチュア・セルガル社のキットではフートロープがついてます。レジェンドの作品を見ると1作目にはついていますが2作目にはついていません。JhonMcKayの最近のモノグラフでもついていません。
加工方法について、吉村さんと福田さんから提案がありました。
細い糸が撚れてうまくいかないフートロープですが様々なアイデアの紹介がありました。
この後、忘年会で大いに盛り上がりました。
今回はここまでです。次回をお楽しみに(^O^)/
お待たせしました。
11月例会の例会の様子です。
今回もワイワイと楽しい一時でした。
午前の部
船体のデッキプレートの貼り方を堀さんに教授してもらう迫田さん土井さん
白さんが塗装の研究の成果を論議しています
吉村さんが制作している構造模型のビーグルに堀さんが感心しています
舵輪を回すとラダーが動くように作っています。
それも殆ど遊びが無く軽く動かせる事ができ、応答性も素晴らしい出来です
午後の部
会長から12月の例会終了後に懇親会を行いたい旨の連絡がありました
星屋さんから、帆船模型の写真をもとに作った卓上カレンダーの紹介がありました。
この日に皆さんに配布されました。
素晴らしいできです。
この後、以下のメニューでワイワイと盛り上がりました。
① ガイドブックによる模型の作り方
ブルーワークと手すりの作り方
② よろず相談所
・マストやヤードの中に組み込まれた滑車の作り方
・フートロープの歴史と作り方
・ロープを縛ったあとのロープ端の処理
・きれいに見せる船台の作り方、アイデア等
今回はココまでです(^O^)/
次回をお楽しみに
9月の例会時と打って変わって旧に涼しくなりました。
今回も14名の参加です。(^^)/
午前は自由討議です。
福田さんがダイソーの突っ張り棚を活用したバイスを作ってこられました。
素晴らしい出来映えで、皆興味津々で質問をしていました。
希望者には実費配布しますとのことでした。
実際に製作中の船を持ち込んでの議論もワィワィやっています。
午後の部です。
最初は神戸帆船模型の会の第40回作品展の紹介です。
米川会長以下、沢山のメンバーが見に行きました。
吉村さん、佐野さん、五十嵐さんから紹介がありました。
吉村さんからは、セールの縫製が非常に緻密にしあげられている。
それも全ての作品で同じ容易に綺麗に仕上げられている。
凄いミシンがあるのか? 技があるのか?
その他いろいろの感想で話が盛り上がりました。
次に星屋さんから2024帆船卓上カレンダーの試作品の紹介がありました。
素晴らしいできで、試作4部はあっという間に完売です。
11月の例会で正式版を希望配布します。
佐野さんからキットの紹介です。
アマティのニーナです。それにしても今のキットは懇切丁寧な組み立て説明図あり、綺麗な上質紙の図面と驚かされます。
次に尾崎さんから旗について説明がありました。
大変、綺麗なカラー刷りの資料を全員に配付して商船、戦列艦両方の説明がありました。
五十嵐さんからパワーポイントで旗について説明がありました。
国旗のロイヤルスタンダードが重要
国旗は船尾につきます。
ユニオンジャックをユニオンのジャックですので、かならずバウスプリットにつくこと。
赤、白、青の色がそれぞれの戦隊を示していることなど、当時の絵画を使って解説がありました。
ユニオンジャックの青など絵画では緑に見えたり面白い解説でした。
また、有名なネルソン提督がトラファルガー海戦でEngland expects that every man will do his duty :英国は各員がその義務を尽くすことを期待する」の信号旗の実際に掲げられた様子の紹介もありました。
この当時の信号旗は1800年にホームポパム大尉Sir Home Pophamによって考案されものが使われていました。
、1803年と1812年に変更されたシステムで、フラグは数値フラグであり、表示方法が意味を決定します。
たとえば、「イングランド」という単語は旗2-5-3を掲げて表され、
「マン」という単語は4(反転)-7-1信号で示されています
これが読める当時の船員は凄いなぁと皆で関心していました。
海戦で信号旗が使われ出したのは、戦列艦が導入された英蘭戦争の時期からです。
1672年に最初に出版されとます。その後Lord Howe (1726–99)が1777年signalbookを出版しています。
1799年にはSignal-book for the Ships of War of 1799が出版されています。
pdfがネットにもでています。
面白いのはこのトラファルガー沖海戦1805年10月では1799版ではなく1803年版が使われています。
1799と1803では同じ1~9,0が全て異なります。デザインは同じなのに、並び替えられています。何か意味があるのかと思ってしまします。
3桁コードはTelegraphic Signals or Marine Vocabualaryに詳しくリストアップされています。
このへんの話はFLAGS For ship modellers and marine artistsの65ページから72ページにわたって丁寧に解説されています。
質問が出ました。
Q:トラファルガー海戦ではZ旗「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」はあがらなかったのか?
A:もちろん使われいません。
確かに、日本海海戦ではネルソンにならって、「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」という意味を持たせたZ旗を旗艦「三笠」のマストに掲揚しましたが、
Z旗は、1857年に英国の商務院が国際信号旗を制定し、1897各海運国に配布されたデザインです。
トラファルガー海戦当時ではYが24、Zは25で示します。この時代にZを示す旗はまだありません。
また国際信号でのZの意味は「本船は引き船を求む」です。
Q:旗は、現在の様に甲板からつり上げられる様になっていたのか?
A:国旗とロイヤルスタンダードは固定です。
17世紀以前にはつり上げる旗は見られない。
チャールズ2世の時代、17世紀中頃から信号旗が使われるようになるが、初期は、シュラウドやトップにくくりつけていたので下からつり上げるようにはなっていない。1675年頃から甲板から上に旗をあげるようになってきたと言われています。
これは英蘭戦争で戦列艦が主力となり1列になるために信号が必要となり信号旗BOOKが作成されている時期と上手く適合します。
このへんの話はFLAGS For ship modellers and marine artistsの5ページから6ページに記載されています。
このほかのお勧めの資料は、Flag at Seaがあります。
こちらはカラー刷りです。FLAGSはカラーは表紙だけ中身は全てモノクロです。
今回は、ここまでです。次回をお楽しみに(^O^)/
残暑厳しい中、例会を開催しました。
今回は15名の参加でした。(^O^)/
ワイワイガヤガヤ楽しいいひと時でした。
午前中は自由討議です。
星屋さんが持参したキングストン公爵夫人を囲んで
堀さん、佐野さん、高橋さんがワイワイと帆船談義で盛り上がっています。
福田さんのアドバイスのもと大変綺麗にしあがっています。
これから、マストを立てていくのですが、リギングは準備が全てです。
綿密に計画をたて手際よく作業を進めていかないと、手が入らず大変なことになります。
午後から例会が始まります。
米川会長からあいさつがあり、各人からの報告がありました。
神戸の作品展の紹介があり、是非いきましょうと言う話になりました。
佐野さんからは作品展のプレス発表について提案がありました。
布垣さんからは、缶バッチの自作についての紹介がありました。
クラブのマークと自身の作品の船です。
本当に綺麗です。
素晴らしいできで、是非クラブとしても取り組んでいきたいと思います。
次は、中国製のキットについてです。
前回から話題沸騰しています。
素晴らしい中国製のキットについて、中国通の福田さんから説明がありました。
通販サイトを見て実際に現地で店を確認する徹底ぶりで皆驚くばかりです。
玉石混合で素晴らしいものもあれば、よく文書を読まないとキットを買ったつもりが、キットをつくるためのツールだったり
色々な経験による面白いお話が聞けました。
つづいて、横浜の帆船模型ガイドブックにそった連続講座です。
米川会長から甲板の釘の処理方法などについて説明がありました。
ワイワイと盛り上がりました。
甲板にマストの穴をあけますが、その当たりの注意点について尾崎さんからアドバイスがありました。
佐野さんからマストとヤードをつなぐパレル、トラスについて質問がありました。
実はパレルというのは仕切り板とビーズ(ビブとトラック)からなるヤードをマストに固定する関節で特にロアーヤードのパレルは大変複雑です。
五十嵐さんから説明がありました。フォア、メインは3列又は4列 ミズンマストは2列となります。右図は4列です。組のロープです。ヤードには左右3巻きとなります。
クリックして拡大すると分かりますが、このロープの掛け方ではヤードをマストに締め付けたり緩めたり上手くできません。掛け方は国、時代で幾つもバリエーションがあるそうです。今回はオランダ船プリンスウイレム号とDe7Provincien号を例に説明します。
こちらは、一番多い3列です。こちらもヤードには左右3巻きですが、4列とは全くことなるロープの掛け方です。これも不合理なロープワークでヤードをマストに締め付けたりはできません。
これで固定できるのか不思議ですが、実際にやってみるとこれで固定できます。
次は、2列です。ミズンマストに使います。こちらも結構複雑です。
模型の場合大変なことがあります。図をよく見るとわかるのですが、先に3列のビーズと仕切り板に糸を通してからヤードにセッティングしたいところですが、不可能です。
1列目のみ通したら、ヤードに糸を巻きながら、トップ付近でスペースの無い中、玉と仕切り板に糸を通すこととなり、大変です。
そもそもビーズの製作も大変で黒檀に旋盤で穴をあけ、円柱の外径を成形し、更にカップホルダーで玉にしています。この作業だけで1ヶ月かかります。
時代が18世紀になるとトラスが出てきます。こちらも複雑ですが、大分簡単です。
オランダ船の場合ロアー トップ、トゲンスルマスト、3段とも全てパレルです。英国船などはトップ、トゲンスルがトラスのものもあります。
RCAndersonの本にも省略でよいと記載されていますので、省略してもよいと思います。
でも是非挑戦してみてください。非常に時間はかかりますが面白いです。
今回はここまでです。次回をお楽しみに(^O^)/
今回はお盆ということもあり、7名の参加でした。
結構ワイワイと盛り上がりました。
7月に開催されたザ・ロープ・オーサカで披露されたあ中国製の構造模型キットについて説明がありました。
ルカンやボムケッチ、ブルーノーズなど非常に素晴らしいキットでした。
柘植の彫刻まで付属しており、木材はペアーウッド(梨木)ですが非常に質の良いものでした。
またレザーカットされた各部品の合いも素晴らしく注目に値するキットではないかと盛り上がりました。
次に、土井さんから15世紀のカラベル船ピンタの甲板艤装について質問がありました。
カラベル船は実はあまり文献が残っていない船で、微妙なところがあるのですがワイワイやっていました。
外板の張り方について、堀さん、米川会長も交えて話が盛り上がりました。
一通張りの仕方について堀さんから詳しい手順の説明がありました。
一通張りも16世紀や17世紀のガレオン船となると逆R(タンブルフォームの凹部)があり工夫が必要になります。
リギングについて再度にディスカッションしました。
堀さんからは 静索、動索それぞれ10種類は容易したいとアドバイスがありました。
五十嵐さんからは、鐘紡のカタン糸(綿)なら8番、20番、30番、40番、50番、60番、80番があり
更に細い糸としては2コードのポリエステルの90番糸が、安価で、大変細いと紹介がありました。
更に細い糸となると、エジプト綿の120番140番185番がありますが、こちらは高価です。
糸の太さですが、アンカーロープを別とすると、最も太いのがメインステイでマストの1/6
最も細いのが、ラットラインでマスト径に関係なく直径8mmですから、1/64で0.12mm90番くらいとなります。
太い糸は自分で、撚り機を作って、2本撚り、3本撚り、4本撚りをします。レザークラフト用の麻糸も大変太い糸があり使えますが、伸びますので要注意です。
またラットラインの間隔は
実物が大体15~116インチ(38~41cm)なので、あまり広くならないように注意しましょう!!
今回はここまでです。次回をお楽しみに(^O^)/