帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌
第21回は、マスト製作の2回目です。
マスト製作、今回は「ミズンマスト」・「バウスプリット」です。
アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、
右図のミズンマスト・バウスプリット全体図及び次頁主要部材の概要が、掲載されています。
これを基に製作図を作成しました。
吉村 製作
ミズンマスト・バウスプリットの製作
ミズンマストの製作①
ミズンマスト・バウスプリット全体図・部材図を参考にミズンマスト加工図を作成しました。
ミズンマストの製作②
加工図に基づき、ローマストを製作しました。
ローマストは、φ6.0mm マホガニーを研削しました。
チークは、加工図を裁断し、2.0mm マホガニーに貼り付け、整形しました。
ローマストには、セールのスパンカー固定用のフープを挿入しています。( ○ 部 )
ローキャップは、t=5mm の紫檀を加工し、上部のスプレッダーは、3.0mm×3.0mm のマホガニーを整形しました。
ミズンマストの製作③
加工図に基づき、トップマストを製作しました。
トップマストは、φ4.0mm マホガニーを研削加工しました。
トップマストの途中に、0.5mm 程度のリギング用段差が加工されています。
先端のトラックは、φ0.8mm 真鍮釘を使用しました。
ミズンマストキャップは、t=2.5mm 紫檀を研削しました。
トップセールヤードは、φ2.5mm マホガニーを研削し、
端部はヤーダムで、リギングの滑り止めとしました。
中央部滑り止めは、t=1.2mm ユーカリを加工しました。
ミズンマストスパンカーの製作・取付
加工図に基づき、スパンカーを製作しました。
スパンカーガフ・ブーム本体はφ3.0mm
マホガニーを研削しました。
取付部のジョーは、φ3.0mm・5.0mm 真鍮パイプを加工し、粉末銀ロウでロウ付しました。
これに、0.2mm ×1.2mmの真鍮帯板を巻付けました。
ガフ先端部は、φ3.0mm・2.0mm 真鍮パイプを加工し、
粉末銀ロウでロウ付しました。
マストとジョーの取付部は、外径φ1.5mm のビーズを
使用しています。 ( ○ 部 )
ローキャップ・キャップの補強
ミズンマスト組立完了後、ローキャップ・キャップの
補強をしていないことに気づき、取り付けることにしました。( → 部 )
ローキャップには、 0.2mm ×1.5mm の真鍮帯板を巻付けました。
固定部は、φ0.5mm の加工した手芸用9ピンをアイボルトとして挿入しました。
キャップには、0.2mm ×1.0mmの真鍮帯板を
巻付けました。
固定部は、φ0.5mm の加工した手芸用9ピンをアイボルトとして挿入しました。
補強バンドを取り付けると、見栄えがよくなったきがします。
バウスプリットの製作①
ミズンマスト・バウスプリット全体図・部材図を参考にバウスプリット加工図を作成しました。
バウスプリットの製作②
加工図に基づき、バウスプリットを製作しました。
バウスプリットは、φ8.0mm マホガニーを研削しました。
ジブブーム・フライングジブブームは、φ4.0mm マホガニーを研削しました。
バウスプリットキャップは、3mm の
紫檀を加工し、0.2mm ×1.0mm の真鍮帯板を巻付けました。
キャップと端部はチェーンで縛り、
フートロープは、刺繍用#40 番の黒糸を使用しました。
ジブブームキャップは、2mm 紫檀を加工しました。
バウスプリットの製作③
ドルフィンストライカー・スプレッダーは
4mmマホガニーを研削しました。
取付部のジョーは、φ3.0mm・5.0mm
真鍮パイプを加工し、粉末銀ロウで
ロウ付しました。
これに、0.2mm ×1.2mmの真鍮帯板
を巻付けました。
バウスプリットには、ジョーに挿入した、φ0.5mm の真鍮線を差し込み、固定します。
バウスプリットの船体取付
船体に取り付けたバウスプリットの先端に、
フォアトップマストステイ等が取り付けられるビーは、3mm のユーカリを加工しました。
フォアステイ用滑車は、φ0.8mm 真鍮線を加工して固定しました。
ドルフィンストライカー・スプレッダーのジョーと
バウスプリットの取付部は、外径φ1.5mm の
ビーズを使用しています。 ( ○ 部 )