製作日誌 ビーグル HMS BEAGLE(17)

beagle #17-1帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌

第17回は、艦載ボート製作の1回目です。

艦載ボート製作、今回は「26ft YAWL」及び「23ft CUTTER」です。

beagle #17-2アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右図の「26ft YAWL」艇体図及び下図のイラストが掲載されています。

これを基本に製作図を作成しました。

吉村 製作

26ft YAWLの製作図

側面図・平面図           艇体セクション図

beagle #17-3

 

beagle #17-4

 

 

 

 

艇体平面図は切り抜きしたのち、ファルカタ材に貼り付け元型を作成します。

断面図は、厚紙に貼り付け、ファルカタ材整形のチェックシートに使用します。


26ft YAWLの元型作成

beagle #17-6ファルカタ材の側面・上面に切り抜きした、側面図・平面図を貼り付け、ノコギリ等で荒ら切りしたのち、切断・研磨道具で少しずつ整形しました。

型抜きした断面図は、中央線で切断し整形が進んだ元型の各測点でのチェックとして使用しました。

元型整形前写真↓   断面図切抜写真→

beagle #17-5


 

 

 


26ft YAWLの外板貼り準備作業①

完成したファルカタの元型に、スターンポスト用の溝加工をしました。( 部 )

beagle #17-7

beagle #17-8

 

 

26ft YAWL 元型写真  元型下部写真(スターンポスト溝加工)

beagle #17-9スターンポスト加工図に基づき、銘木で作成したスターンポストには、ラベットラインとして0.5mm 程度の切り込みを入れました。

beagle #17-10加工が完了したスターンポストを、元型の溝に挿入し、スターンポストの艇首と艇尾の頭部で、1mm×3mm の繋ぎ材でボンド固定しました。( 部 )


26ft YAWLの外板貼り準備作業②

外板作業前元型底部写真

beagle #17-11

スターンポストを挿入した元型に、ボートの内側に取り付けるフレーム材を、2箇所に取り付けしました。

(外板中央部膨らみ防止に効果あり)フレーム材取り付け時には、割付を確認して元型に溝加工し、上下のみボンド固定しました。( 部 )

中央部は元型脱型のため、加工した溝に、はめ込んであるだけです。

艇尾のスターンも、スターンポストに固定してあるだけです。( 部 )


26ft YAWLの外板作業

beagle #17-12下部外板は、艇体を白地にするため、0.7mm×4mm の桧材を使用しました。

beagle #17-13上部外板は艇体内部との取り合いのため、マホガニーを使用しました。

外板の接着は、スターンポスト・中央部2箇所のフレーム・艇尾スターン・外板間のみとして、ファルカタの元型にはボンドの、はみ出しによる接着も極力少なくし、作業を進めました。

beagle #17-14外板貼付作業完了後、スターンポスト・フレームの各上部繋ぎ材をカッターナイフで切り離し、元型を脱型しました。

脱型後、艇体内外を整形・研磨しました。


26ft YAWLの艇体作業①

艇体内下部作業完了写真

beagle #17-15

フレームは、外板作業時に設置した2箇所を利用し、7.5mm 間隔で1.2mm に加工したマホガニーを設置しました。

フロアーは前後部共、1mm に加工したマホガニーを使用しました。

beagle #17-16後部フロアーは右写真の加工図に各部材を貼り付け、製作した後艇体底部に固定しました。

中央部スターンポストにはマスト固定用の部材を、2箇所設置しました。 ( 部 )

ベンチ・デッキ等の固定材及び操舵席も、1mm 厚のマホガニー加工材を基本使用して製作しました。


26ft YAWLの艇体作業②

艇体内作業完了写真

beagle #17-17

ベンチ・デッキ・メインマストシートは 5mm 、オールシートは 3mm を加工しました。

メインマスト受け金具は、 0.2mm×1.2mm 真鍮帯板を Ω 状に加工して、φ0.5mm の真鍮線で固定しました。 ( 部 )

beagle #17-18ガンウォールは 3mm 材を加工し、オール受けには φ0.6mm真鍮線を使用しました。

艇体各所に、マスト・セール用のビレーピン・アイボルト・クリートも設置しています。

艇尾には、 0.2mm×1.2mm 真鍮帯板加工のガジョンを取り付けました。     ガジョン取付写真

26ft YAWL 上2箇所に、23ft CUTTER 搭載用の固定材を設置しました。 ( 部 )

beagle #17-19オールは、3本束を2足製作しました。

 


beagle #17-2023ft CUTTERの製作図

右イラストを基本に製作図を作成しました。

「26ft YAWL」を、小型にした構造で、同じ手順で製作しました。

 

beagle #17-21

beagle #17-22

 


 

艇体セクション図


23ft CUTTERの艇体作業①

艇体内下部作業完了写真

beagle #17-23

フレームは、外板作業時に設置した2箇所を利用し、7.5mm 間隔で1.2mm に加工したマホガニーを設置しました。

フロアーは前後部共、1mm に加工したマホガニーを使用しました。

beagle #17-24後部フロアーは右写真の加工図に各部材を貼り付け、製作した後艇体底部に固定しました。

中央部スターンポストにはマスト固定用の部材を、2箇所設置しました。 ( 部 )

ベンチ・デッキ等の固定材及び操舵席も、1mm 厚のマホガニー加工材を基本使用して製作しました。


23ft CUTTERの艇体作業②

艇体内作業完了写真

beagle #17-25

ベンチ・デッキ・メインマストシートは 5mm 、オールシートは 3mm を加工しました。

メインマスト受け金具は、 0.2mm×1.2mm 真鍮帯板を Ω 状に加工して、φ0.5mm の真鍮線で固定しました。 ( 部 )

beagle #17-26オール受桁は 1mm 材を加工し、受け部は 3mm 開孔を設置としました。

艇体各所に、マスト・セール用のビレーピン・アイボルト・クリートも設置しています。

艇尾には、 0.2mm×1.2mm 真鍮帯板加工のガジョンを取り付けました。

beagle #17-27スターンポスト下部2箇所に、26ft YAWL に上載用の開孔を設置しました。 ( 部 )オールは6本製作し、3本束を2足とします。


HMS Beagle:Survey Ship Extroadinary (Anatomy of the Ship)

著者  Karl Heinz Marquardt        出版  Conway Maritime


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