帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌第12回は、船体付属物作業の6回目です。
船体付属物作業、今回はマスト操作の「ウィンチ・ウィンドラス」です。
アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右上図のメインマストウィンチのイラストが掲載されています。
このイラストを基本に製作図を作成しました。
吉村 製作
メインマストウィンチの製作①
メインマストウィンチ製作図 ウィンチ製作の基本部材写真(1)
サイドドラムは、φ8mm のマホガニー丸棒を加工しました。
心棒はφ1.6mm 真鍮パイプを使用し、ラチェットには、φ10mm の歯車を、2mm の厚さに心棒が貫通するよう加工しました。
歯止め・ワッシャは、0.3mm の真鍮板をサンダー・ヤスリ等で整形しました。
メインマストウィンチの製作②
控え補強材は、2mm×15mm のマホガニーをヤスリ・サンドペーパー等で、整形しました。
固定柱は、 4.0mm×4.0mm のマホガニーを使用しました。 ウィンチ製作の基本部材写真(2)
ビレーピン固定クロス材は、3.0mm×10.0mm のマホガニーを加工しました。
部品の明確化のため、墨汁で黒塗装しました。
ビレーピンは、ウォールナットの 12mm を使用しました。
心棒の固定板は、 0.2mm×1.5mm の真鍮帯板を加工し、固定柱への取り付けはφ0.5mm 真鍮棒を差し込みました。
メインマストウィンチの製作③
整形した歯止めの固定柱への取り付けは、加工した真鍮ワッシャを挟み込み、φ0.6mm 真鍮釘で固定しました。
ハンドルは、1.0mm×1.0mm の真鍮角材に、φ3.0mmの真鍮パイプ及びφ0.5mm 真鍮棒を両端に、粉末銀ロウでロウ付しました。
真鍮棒には、φ1.2mm の真鍮パイプをかぶせました。
メインマストウィンチ完成写真
メインマストウィンチの船体取付
完成したメインマストウィンチの船体甲板への取り付けにあたり、位置ズレ防止のために、ウィンチ底部の4箇所に 、φ0.5mm の真鍮棒を固定し、甲板所定の位置に差し込みました。
ラチェットと歯止めのズレ止めのため、瞬間接着剤を使用しました。
メインマストウィンチ船体取付写真
フォアマストウィンドラスの製作①
アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右上図のフォアマスト操作ウィンドラスのイラストが掲載されています。
このイラストを基本に製作図を作成しました。
フォアマストウィンドラス製作図
フォアマストウィンドラスの製作②
側面材は、3.5mm×20mm のマホガニーをヤスリ・サンドペーパー等で、整形しました。
ドラムは、φ10mm の、連結材は、 φ6mm のマホガニー丸棒を加工しました。 ウィンドラス製作の基本部材写真
歯止め固定柱は、 4.5mm×5.0mm のマホガニー角材を使用しました。
固定柱控え材は、2.5mm×10.0mm のマホガニーを加工しました。
心棒はφ1.6mm 真鍮パイプを使用し、ラチェットには、φ10mm の歯車を、2mm の厚さに心棒が貫通するよう加工しました。
歯止めは、0.3mm の真鍮板をサンダー・ヤスリ等で整形しました。
フォアマストウィンドラスの製作③
ハンドルは、1.0mm×1.0mm の真鍮角材に、φ3.0mm の真鍮パイプ及びφ0.5mm真鍮棒を両端に、粉末銀ロウでロウ付しました。
真鍮棒には、φ1.2mm の真鍮パイプをかぶせました。
側面材の補強板は、 0.2mm×1.2mm の真鍮帯板を加工しました。
歯止め固定柱には、ビレーピンクロスと指示柱をセットに固定しました。
ビレーピンは、ウォールナットの 10mm を使用しました。
フォアマストウィンドラス完成写真
フォアマストウィンドラスの船体取付
完成したフォアマストウィンドラス及び歯止め柱の船体甲板取り付け後、補強金具・スパイク差込口を加工していないことに気づき、加工取付をしました。
補強金具は、 0.2mm×1.2mm の真鍮帯板を加工し、φ0.5mm の真鍮線を挿入してウィンドラス本体に取り付けしました。
スパイク差込口はイラスト通り、□孔としました。
船体取付後の修正作業は、破損に注意し、大変でした。
歯止め固定柱船体取付 フォアマストウィンドラス船体取付
出典元
HMS Beagle:Survey Ship Extroadinary (Anatomy of the Ship)
著者 Karl Heinz Marquardt 出版 Conway Maritime
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