帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌 第9回は、船体付属物作業の3回目です。 船体側面図(ガンポート位置図)
船体付属物作業、今回は「ガンポート」の作成です。
製作日誌第1回に掲載の「船体側面図」に合わせ、製作船体に鉛筆でマーキングしました。
吉村 製作
ガンポートの作成 ①
ガンポートの中央にサブウェールが横切る構造になっているため、製作船体へのマーキングは、写真のような治具を作成して行いました。
治具には、サブウェールを挟み込む溝を掘り込んでいます。
下記手順でガンポートの切り抜きをしました。
1)側面図をもとにガンポートセンターの位置出し
2)治具とガンポートセンターを合わせ、船体にマーキング
3)マーキングの四隅に、約2mmの穴あけ
4)自作ノコギリで、マーキングの内側を、約1mmで切り抜き (次写真参照)
5)ヤスリ・サンドペーパーでマーキングラインの整形
マーキング治具写真
ガンポートの作成 ②
ガンポート切り抜き用に使用した自作ノコギリの写真
木工用の糸鋸羽を切断し、持ち手を取り付けています。
先端は、サンダーで尖らしました。
ガンポート枠は、船体外板・ブルワーク等との色別のため、赤色系の銘木である「サティーネ」を使用することにしました。
1) 1.5mm×5mm のサティーネを所定の寸法で切断(45°で切断しました。)
2)ガンポートマーキング治具内で、ボンド接着
ガンポートの作成 ③
3)ボンド接着後、治具より抜き取り
4)船体切り抜きのガンポート穴に、差し込み・ボンド接着
ガンポートリッドの作成 ①
アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右上図のイラストが掲載されています。
現在制作中の帆船模型のガンポートリッドは、下記要領で作成しました。
ガンポートリッドのイラスト図
1)ガンポートリッドの切断加工
蓋材は、 1.5mm×15mm の黒檀を船外とし、同寸法のサティーネをブルワーク側として、二枚重ね材を作成しました。
寸法にあわせテーパーをつけ、切断しました。
テーパーは、上下蓋の取り合いを確認し、ガンポート枠でチェックしました。
ガンポートリッドの作成 ②
2)ガンポートリッド金具の加工
φ1.6mm の電材真鍮パイプに、0.2mm×1.0mm の真鍮帯板を、粉末銀ロウ付けし、ガンポート枠への取付用の、φ0.6mm 真鍮釘もロウ付けしました。
ロウ付け完了後、サンダー・ヤスリで所定寸法に整形しました。
3)ガンポートリッド金具の取り付け
整形完了の金具に、φ0.5mm の孔を2箇所あけました。
同様にガンポートリッドにも開孔後、 φ0.5mm の真鍮線を瞬間接着剤を付けて差し込み、切断後、ヤスリで頭部を研磨して仕上げました。
ガンポートリッドの船体取付
ガンポートリッドの船体取り付けは、二通りとすることにしました。
ガンポートの船体取付完了
ガンポート取付船外側写真
ガンポート取付船内側写真
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