帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌
船体付属物作業に先立ち、「ハンモックレール割付図」を作成しました。
レール割付図
吉村 製作
ハンモックレールの製作
ハンモックレールは全長が、約 35cm になるため、3分割で製作しました。
厚さ 5mm のハガキ大の紫檀を2枚重ねの 10mm とし、ハンモックレール割付図を裁断した後、これに貼りつけ、切断・整形しました。
整形は、サンダー・ヤスリ・サンドペーパーで作業しました。
ハンモックレールの溝は、2mm 程度カッターナイフ・彫刻刀で、掘り込みました。
船体曲線にあわせて、1mm の壁を残しての溝掘りは、難儀しましたが、なんとかなりました。
ハンモックレール 製作写真
ハンモックレールの船体取付
製作完了のハンモックレールの船体への取り付けには、補強鋼線を使用しました。
3分割した各ブロックの底部に2箇所、0.8mm の鋼線を差し込み、ブルワーク内の2mm のファルカタに差し込み、接着しました。
ハンモックレールは割付の関係で、1箇所ジョイントが発生しましたが継ぎ目が露出しないよう、ハンモックレールスタンションの位置で行いました。( 〇 部 )
ハンモックレールの船体写真
アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右上図のイラストが掲載されています。
現在制作中の、帆船模型にマッチするよう、右下写真で加工しました。
3分割になっています。
加工材料は、0.3mm×1.8mm の真鍮帯板です。
アンティーク風の趣きを演出するため、加工完了後に酸性の防カビ剤に数日浸しておきました。
固定用の釘穴は、0.5mm をあけました。
ハンモックレールスタンションの船体取付①
3分割で加工した、ハンモックレールスタンションは、ハンモックレールの寸法取りした位置に、瞬間接着剤で固定しました。
ハンモックレールスタンションの加工写真、①及び③の部材は、0.5mm の真鍮釘を差し込み、実船の感じをだしました。
船体外部ハンモックレールスタンション取付写真
ハンモックレールスタンションの船体取付②
3分割の加工部材、②と③は連結されていませんが、一体であるように細工する
ことが重要です。
ハンモックレールスタンション間の連結材は、 0.2mm×1.2mm の真鍮帯板を所定の寸法で裁断し、瞬間接着剤で固定しました。
船体内部ハンモックレールスタンション取付写真
ハンモックの取付①
最初ハンモックは、インド綿を裁断したものを波状に細工しました。
形状が似せた物を、溝掘りしたハンモックレールに木工ボンドで固定しました。
最初のハンモック取付写真 (見栄えがよくない)
同じインド綿を使用して、ハンモック単体を並べて固定することに変更しました。
ハンモックの取付②
ハンモックは、下記手順で加工しました。
1) 手芸用両面テープをインド綿に加熱処理して、5 ~6mm の帯状にしました。
2) 帯状品を、1.5mm 長で切断し、一個のハンモックとしました。
3) これを三つ重ねにし、瞬間接着剤で固定しました。
4) 加工完了のハンモックの、ハンモックレールへの取り付け
1) 手芸用両面テープ 2) 1.5mm 長に切断 3) 三つ重ねに固定 接着
ハンモックの取付③
加工したハンモックは、ハンモックレール内に隙間なく、木工ボンドで固定しました。
固定の際、ハンモックがレールの壁からはみ出さないよう、注意しました。
変更後のハンモック取付写真 (波状品取付より見栄えがよくなった)
※帆船模型の製作は、堅実に行うことが重要だと思い知らされました。
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