今回は、17名の参加となりました。
忘年会も大いに盛り上がりました。(^o^)
午前中は、個別の指導です。
伊藤会員のオランダの捕鯨船について堀会長がアドバイスを実施しています。
船首船尾の外板の曲りの強い製作の難しい船ですが、見事な仕上がり具合です。フルート船のアピールポイントの船尾への流れるラインを細かくチェック指導されていました。
ガッチリした冶具を作っての作業です。外板を貼る前にちゃんと準備ができています。フィラーの入れ方について細かな指示がされていました。これからが楽しみです。
午後の部です。
最初に尾崎顧問の米寿を祝ってのYouTube動画の製作プランの説明が五十嵐会員からありました。試写会をしましたが会員からの評判も上々、近日発表しますので、ご期待下さい。
〇「私と帆船」
8月からの企画ですが、今回で5人目です。
今回は福田会員です。
日本丸のディーゼルエンジン6DSMB28NSにかかわっておられました。DSMの6は6気筒、Mは、マリーンのMだそうです。28はシリンダ径28cmという意味だそうです。1基で1500PS/650rpmを2基搭載し、減速比2.78で減速し234rpmでスクリューを回すそうです。
余談ですが、U-ボート7型のF46ディーゼルがシリンダ径40cmで1400PS/470rpm 21型はMAN社のM6V40が同じ径で1.4倍の2000PS/520rpmですから日本丸は、高性能です。しかも始動・停止時にA重油、それ以外はC重油を温めて使うそうですから、凄いなぁと思います。参考:Diesels Lyle Cummins著
ジャンク船、ノルウェーの砲艦、ニーニャ、レースホース、キャンランディアと進み現在、巨大なサン・フェリーペとニューポート、ラ・クローンを製作中だそうです。
艤装についての講義です。
アイデアマンの吉村会員からオール製作時の工夫の紹介がありました。
ヒノキ材を使用してオールを製作するときに、1mm角材をバイスで圧縮して上手く接合されています。
簡単な手法ですが、大変有効でよくこんなことを思いつくものだと一同感心しておりました。
外板に穴をあけますので、間違えると船の仕上がりが台無しになりますから、上級者でないと中々再現されていない部分となります。
デッキから25度くらいの傾斜で外板に穴をあけますが、注意が必要です。
加工としては小口径の真鍮パイプを入れ込む作業となります。
上級者は四角パイプを使いますが、こうすると穴あけが大変難しくなります。
穴は単純な直線意外に、L字型に曲がったものもあります。
四角の材に穴をあけたものから、鉛管もあり結構種類があります。管の数、太さも船の大きさによってことなります。図はPeeterGoodwinのP209からの引用です。私が適当に和訳しています。
The Construction and Fitting of the English Man of War: 1650-1850に大変詳しく記載されています。
この後、17時~19時まで忘年会が開催されました。
みな大いに盛り上がりました。(^O^)
次回1月の例会をお楽しみに!!