8月例会の様子

8月例会のテーマは”キャットヘッド”と”アンカー”です。

キャットヘッドとは、船首から両舷に角のように突き出しているもので、アンカーを上げ下げするための滑車を吊り下げるためのクレーンのようなものです。

先端には滑車を吊り下げるための穴を開けます。実際には芯車が埋め込まれています。芯車は、竹串を使うと作成しやすいようです。 模型では穴を開け、溝を付けてそれらしく見せることもできます。

穴を開ける場合、綺麗に並んで開けるために、コンパスカッターやデバイダーなどでずれないように位置決めをします。 穴は上下から開けて中で接続するように開けると、上下の位置がずれないので綺麗に仕上げることができます。

キャットヘッドの先端に装飾がされていた船もあります。 彫刻で作成できればベストですが、手芸用の飾りなどでそれらしいものを入手し張るだけでも見栄えよくできます。

アンカーを自作する場合、真鍮材を組み合わせロウ付けして作成することもできますが、より容易な方法として、①アルミ板に切り込みを入れ、3つの足のような形にして叩いて形を整える方法 ②2mm程度のパイプを利用し、パイプにくさび型の穴を開け、そこに先端をとがらしたパイプを差し込んで形を作る方法などの紹介がありました。

アンカーの根元には”ストック”と呼ばれる横木がありますが、これは2本のストックでアンカーを挟み込むような構造をしています。 2本のストックを固定する手間に””フープ”と呼ばれるもので締め上げるようになっていますが、模型では0.2㎜程度の真鍮板を巻き付け、穴を開けて固定するか、ろう付けで固定することになります。

ストックから突き出しているアンカー部分にはアンカーロープを巻き付けるリングがありますが、このリングはむき出しではなく、ロープが巻かれています。

また、アンカーにはアンカーブイがついているので、丸棒を切り、楕円形にしてから糸を巻き付けて作成します。 アンカーブイ作成時に溝を付けておくと糸を巻き付けやすくなります。