3月の例会の様子です。
春だというのに寒い日が続きます。
今回は13名の参加です。ワイワイ帆船談義で盛り上がりました。
午前中は自由討議です。
堀さん、布垣さん、土井さん、佐野さんが製作中の作品を囲んでの帆船談義です。
福田さんのペーパークラフトのスペインのガレオン船を囲んで大継さん、佐野さんと帆船談義です。
とても紙とは思えない重量感ある作品です。
実際に持つと結構重いですけれども。
素晴らしい出来栄えです。
どう見ても木製帆船模型展にしか見えませんが、ペーパークラフトです。
午後から例会です。
今回は、福田さんのスペインのガレオン船 サンサルバドルの紹介と米川会長が製作中の咸臨丸のターンバックルの加工についてワイワイ帆船談義です。
福田さんからペーパークラフト作成のコツや注意点を細かく紹介してくれました。
実は、みんなはこの船はメイフラワー号だと思っていました。
福田さんの詳しい解説がありました。
実はスペイン船でした。
サンサルバドル号は、フアン・ロドリゲス・カブリリョの指揮で1542年9月28日に現在サンディエゴを発見しました。
レプリカも建造されており、乗れます。
サンディエゴの海洋博物館にレプリカがあります。
是非ホームページを見てください。
米川会長から製作中の咸臨丸のターンバックルについて製作の苦労話がありました。
「シュラウドのターンバックル:3本のマストを支えるシュラウド(静索(せいさく))の船体への取り付け部は、帆船時代よりデッドアイと呼ばれる三目(みつめ)の滑車が使われてきましたが、“咸臨丸”では最新式のターンバックルが用いられていたことが資料により判明しています。」
TurnBuckleまたはRiggingScrew索緊螺ともいいますFalconerの辞書1815年版にもでてきませんからやはり19世紀の新しい装具だと思われます。
米川会長は得意のフライス加工でこのターンバックルを加工されます。
結構複雑な形をしており、どうやって機能するのか結構議論が盛り上がりました。
米川会長さんから城さんへ作業依頼がありました。
この非常に細かい部品を量産する何かいい方法はないか?
城さんビックリするくらい早く作業をされました。
これが城さんの回答です。
製作方法は省略しますが、厚さがないものであれば、他にも応用できる方法でクリートの量産にも使える技で一同感心感心です。
艤装について五十嵐さんからそもそも艤装:Fittingとはなにかを洋書のカラー写真を中心に説明がありました。
特にカロネード砲については、その装填発射操作の流れをCGを使って説明がありました。
その後、実際の加工の話で堀さんから大砲の製作で講義がありました。
大砲のリギングについて色々な作品を見ながら、どう処理していくのが見栄え良くできるのか、ベテランならではの講義でした。
続いて砲架の製作方法について講義がありました。
意外に製作が面倒な砲架ですが、堀さんから簡単に綺麗に作れる方法の解説がありました。
スライスするのではなく、最初に薄ーく木工ボンドを塗って棒状にしてから、この棒状の状態で切削加工していくと全て同じ大きさになります。
最後の切り離しですが、お湯を使えば綺麗に剝がれますし、布で吹くと直ぐに乾くので湿り気で木材が反ることも全く心配ありません。
今回はここまでです
また、次回をお楽しみに(^O^)/