作品展後の最初の例会です。
今回は13名+2名の参加です(^^)/
2名の見学がありました。
ありがとうございます(^o^)/
午前中はフリーディスカッションです。
星屋会員の質問に、掘、土井、和谷会員が応じています。
今回、見学にこられた迫田さんのチャールズヨットを囲んで福田会員が助言をしています。
吉村会員の艦載ボートです。お孫さんへのプレゼントだそうです。
午後から例会です。
米川会長から作品展の振り返りがありました。
良かった点や改善を要する点について熱い議論がありました。
掘会員からキット選びのノウハウについて講義がありました。
入門者は有名なカティサークやビクトリー号、ロイヤルキャロライン、サンタマリアを作りたりがりますが、これらの船はセールの数も多く入門用ではありません。途中で壁にあたりバンザイとなるケースが多いです。
では、どうすれば良いか?
肩慣らしに簡単な船をとにかく一隻完成させることです。
船体骨格、フィラー成形、外板張り、デッキ艤装、デッドアイ、チャネル、トップ、セール縫製、静索、動索のリギング等を一通りマスターしてから本命に挑みましょう!!
最初の一隻は簡単な船:
セールの数が少ない、大砲が少ない、船体のカーブが緩やかなもの。つまり1本マストのカッターなどが取り組み易いとの説明がありました。
実際の模型製作についても紹介がありました。
キットといってもプラモデルと異なり部品を組み立てるというものではありません。
木材が入っており、図面をみて、切って削って形にしていきます。
同じキットでも作り手によって完成品は大きく異なったものになります。
次に船体づくりの説明がありました。
外板を上手く張るには、その前の基礎部分の加工を丁寧にすることが重要です。
フレームとキールの直角は角材をあててきっちりと直角にします。
フレームとフレームの間には、全面的にファルカタ材を充塡します。
これはフレーム間が空洞だとどうしても外板を張ったときに波打ちます。
充塡してからやすりで綺麗なラインを描くように丁寧にサンディングします。
この時に葉書1枚の厚みの誤差もないように丁寧に仕上げていきます。
その上に外板を通常は下張りと上張りの二重張りをしていきます。
当クラブでは船首から船尾まで1枚の板で張ります。中央で細く端で分厚くする必要がありますので
キッチリと計測して作業をします。
ここで福田会員から質疑がでていました。
リアルならではの良さです。
次に、五十嵐会員から帆船の歴史的変遷について講義がありました。
紀元前と17世紀のガレー船の違いについての説明。
映画などでは必ず舵輪が登場しますが、これは18世紀まで舵柄で舵輪はないことや、同様にリーフポイント、フートロープがいつから導入されたか、セールの艤装方法の変遷など説明がありました。
蛇足ですがTopGallant の発音の仕方(トゲルン)などなど。
難しいのがビレイピンです。よくベレランの方に16世紀や17世紀の船にリギングを止めるためにマストの足元にりピンレールを作って索を止めていると「ビレイピンは18世紀の発明やで」と注意されます。
文献では1660年以降となっていますが・・・・
おっと時間となっていしましました。
ビレイピンの続きは「帆船豆知識」で紹介をしますので
今回はここまでとします。乞うご期待(^o^)/