帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌
第20回は、マスト製作の1回目です。
マスト製作、今回は「メイン・フォアマスト」
です。
アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右図のメイン・フォアマスト全体図及び次頁主要部材の概要が、掲載されています。
これを基に製作図を作成しました。
吉村 製作
※今回のブログは、写真をクリックしても拡大されません。
メイン・フォアマストの製作
メイン・フォアマスト主要部材イラスト
メインマストの製作①
メイン・フォアマスト全体図・主要部材図を参考にメインマスト加工図を作成しました。
メインマストの製作②
加工図に基づき、ローマストを製作しました。
ローマストは、φ8.0mm マホガニーを研削しました。
添木は φ6.0mm、ヤード用防摩耗材は φ4.0mm マホガニーを半割にしました。
補強バンドは、0.2×1.2mm 真鍮帯板を巻付け、φ0.5mm 真鍮線を差し込みました。
トライセールマストは、φ2.7mm 丸棒に加工し、
部材区別のため墨汁塗装をしました。
マスト下部に、スパイダーフープを設置し、
ビレーピンを挿入しています。
メインマストの製作③
トレッスルツリーの床材は、1.0mm マホガニーを研削加工しました。
手摺部には、2.0mm×2.0mm マホガニー角材を使用しました。
下部桁材には、3.0mm×4.5mm マホガニー角材を加工しました。
チークは、加工図を裁断し、2.0mm マホガニーに貼り付け、研削しました。
手摺は、φ1.2mm 真鍮パイプに、φ0.8mm 真鍮棒を挿入しています。
トップマストシュラウド用デッドアイは、φ0.4mm 真鍮線で固定しました。
デッドアイは、極細チェーンでマストにタルミが生じないよう、緊張しました。
各所にリギング用滑車を設置しています。
メインマストの製作④
加工図に基づき、トップマストを製作しました。
トップマストは、φ5.0mm マホガニーを研削しました。
トップマストクロスの枠組みは、3.0mm×3.0mm マホガニー角材を使用しました。
下部桁材には、3.0mm×4.5mm マホガニー角材を加工しました。
ツリー補強板は、φ0.5mm 真鍮線を差し込み固定しました。
メインマストキャップは、t=4.5mm 紫檀を研削しました。
メインマストの製作⑤
加工図に基づき、トップギャランを製作しました。
トップギャランは、φ4.0mm マホガニーを研削しました。
トップギャランの途中に、0.5mm 程度のリギング用段差が加工されています。
先端のトラックは、φ0.8mm 真鍮釘を使用しました。
トップマストキャップは、t=2.5mm 紫檀を研削しました。
フォアマストの製作①
メイン・フォアマスト全体図・主要部材図を参考にフォアマスト加工図を作成しました。
フォアマストの製作②
フォアマストのローマストは、 メインマストのローマストを少し小さくした構造で、同じ手順で製作しました。
フォアマストの製作③
フォアマストのトップマスト・トップギャランは、 メインマストの同部材を少し小さくした構造で、同じ手順で製作しました。
トップマスト製作写真
トップギャラン製作写真
トライセールガフの製作・取付
メインマスト・フォアマストのローマストには、トライセールマストが併設され、それにトライセールガフが設置された構造になっています。
ガフ本体は、φ3.0mm マホガニーを研削しました。
取付部のジョーは、φ3.0mm・5.0mm 真鍮パイプを加工し、粉末銀ロウでロウ付しました。
これに、0.2mm ×1.2mmの真鍮帯板を巻付けました。
マストとジョーの取付部は、外径φ1.5mm のビーズを使用しています。 ( ○ 部 )
キャップの補強バンド取り付け
メインマスト・フォアマストのキャップは、
紫檀を加工しましたが、補強バンドの
取り付けがされていないことに気づき、
0.2mm ×1.5mmの真鍮帯板を巻付け、
加工した手芸用9ピンをアイボルトとし
固定しました。( ○ 部 )
同様に紫檀加工のトップマストキャップ
には、0.2mm ×1.0mm の真鍮帯板を巻付けました。
固定は同様に手芸用9ピンを加工して
使用しています。 ( ○ 部 )
補強バンドの取り付けで、見栄えが良くなったと思います。
今回はココまでです。
次回をお楽しみに(^o^)/