帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌第18回は、艦載ボート製作の2回目です。
艦載ボート製作、今回は「25ft GIG」・「JOLLY BOAT」・ 「WHALEBOAT」です。
吉村 製作
25ft GIGの製作図
平面図 船体セクション図
艇体図・断面図は、前回の艦載ボート製作の1回目と同様、元型製作の資料として使用しました。
25ft GIGの外板作業
25ft GIG は本船サイドに懸垂するため、色調上 0.7mm×4.5mm のマホガニーを使用しました。
資料の指示でクリンカー貼りとしました。
外板の接着は、スターンポスト・中央部2箇所のフレーム・艇尾スターン・外板間のみとして、ファルカタの元型にはボンドの、はみ出しによる接着も極力少なくし、作業を進捗しました。
外板貼付作業完了後、スターンポスト・フレームの各上部繋ぎ材をカッターナイフで切り離し、元型を脱型しました。
脱型後、艇体内外を整形・研磨しました。
25ft GIGの艇体作業①
艇体内作業完了写真
フレームは、外板作業時に設置した2箇所を利用し、7.5mm間隔で1.2mm に加工したマホガニーを設置しました。
フロアーは前後部共、1mm に加工したマホガニーを使用しました。
後部フロアーは右写真の加工図に各部材を貼り付け、製作した後艇体底部に固定しました。
25ft GIG はマストが無いので、固定用の部材はありません。
ベンチ・デッキ等の固定材及び操舵席も、1mm 厚のマホガニー加工材を基本使用して製作しました。
25ft GIGの艇体作業②
艇体側面作業完了写真
ベンチ・デッキは 5mm、オールシートは 3mm を加工しました。
オール受桁は 1mm 材を加工し、受け部は 3mm の開孔としました。
オールはユーカリで6本製作し、3本束を2足とします。
オール加工写真
ガジョン取付写真
JOLLY BOATの製作図
「25ft GIG」と同じクリンカー貼りの指示があるため同じ製作手順で、作業しました。
「JOLLY BOAT」はマスト・セールを装備したボートのイラストが、掲載されています。
JOLLY BOATの艇体作業①
フレームは、外板作業時に設置した2箇所を利用し、7.5mm間隔で1.2mm に加工したマホガニーを設置しました。
フロアーは前後部共、1mm に加工したマホガニーを使用しました。
後部フロアーは右写真の加工図に各部材を貼り付け、製作した後、艇体底部に固定しました。
ベンチ・メインマストシートは 5mm、オールシートは 3mm を加工しました。
メインマスト受け金具は、 0.2mm×1.2mm 真鍮帯板を Ω 状に加工して、φ5mm の真鍮線で固定しました。 ( 〇 部 )
JOLLY BOATの艇体作業②
艇体側面作業完了写真
艇体各所に、マスト・セール用のビレーピン・アイボルトも設置しています。
オール受桁は 1mm 材を加工し、受け部は 3mm の開孔としました。
艇尾には、 0.2mm×1.2mm 真鍮帯板加工のガジョンを取り付けました。
オールはユーカリで4本製作し、2本束を2足としました。
オール加工写真
ガジョン取付写真
WHALEBOATの製作図
下のイラストを基本に製作図を作成しました。「25ft GIG」・と同じクリンカー貼りの指示があるため同じ製作手順で、作業しました。
「WHALEBOAT」はマスト・セールを装備したボートのイラストが、掲載されています。
25ft WHALEBOAT の艇体作業①
艇体内作業完了写真
フレームは、外板作業時に設置した2箇所を利用し、7.5mm間隔で1.2mm に加工したマホガニーを設置しました。
フロアーは前後部共、1mm に加工したマホガニーを使用しました。
後部フロアーは右写真の加工図に各部材を貼り付け、製作した後、艇体底部に固定しました。
フロア・メインマストシートは 5mm、オールシートは 3mm を加工しました。
メインマスト受け金具は、 0.2mm×1.2mm 真鍮帯板を Ω 状に加工して、φ5mm の真鍮線で固定しました。 ( 〇 部 )
25ft WHALEBOAT の艇体作業②
艇体側面作業完了写真
艇体各所に、マスト・セール用のビレーピン・アイボルトも設置しています。
ガンウォールは 3mm 材を加工し、オール受けには φ0.6mm真鍮線を使用しました。
艇尾には、 0.2mm×1.2mm 真鍮帯板加工のガジョンを取り付けました。
オールはユーカリで6本製作し、3本束を2足としました。
オール加工写真
ガジョン取付写真
28ft WHALEBOAT の製作
28ft WHALEBOAT は、 25ft WHALEBOAT と同じ手順で作成しました。
下部外板は、艇体を白地にするため、0.7mm×4mm の桧材を、上部は艇体内部との取り合いのため、マホガニーとしました。
ガンウォール・オール受け・ガジョンは、25ft と同じです。
28ft WHALEBOAT は船体後部に船底を上にして、2艇艦載するため、艇体内作業はしていません。
ガジョン取付写真
HMS Beagle:Survey Ship Extroadinary (Anatomy of the Ship)
著者 Karl Heinz Marquardt 出版 Conway Maritime
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