製作日誌 ビーグル HMS BEAGLE(15)

yoshi beagle #15-1帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌第15回は、船体付属物作業の9回目です。

船体付属物作業、今回は「アンカー関連」です。

アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右図のアンカー配置イラストが、掲載されています。

これを基に作業を行いました。

吉村 製作

オールドスタイルアンカーの製作①

yoshi beagle #15-4アナトミーの、HMS BEAGLE 資料には、右上図のオールドスタイルアンカーイラストが、掲載されています。

このイラストを基に、製作図を作成しました。

yoshi beagle #15-5(右下図参照)

アンカー胴体のシャンクは、 5mm ハガキ大の黒檀に、裁断した製作図を貼り付け、ノコギリ切断後、サンダー・ヤスリ・サンドペーパー等で整形しました。

最後は、3mm に仕上げました。

アームの先端部は、1mm の黒檀に製作図を貼り付け、切断しました。

整形完了後、アームにボンド接着しました。


オールドスタイルアンカーの製作②

横木のストックは、2.5mm の紫檀を使用しました。

シャンクと同様に、裁断した製作図を貼り付け、ノコギリ切断後、整形しました。

ストックは2枚重ねとし、先端は接続し、中央部は 1mm のクリアランスをとりました。

フープは、0.2mm×1.2mm の真鍮帯板をバンド状にし、φ0.5mm の真鍮線で固定しました。

8箇所の緊結材も同様に、φ0.5mm の真鍮線を差し込みました。

アンカーリングは、 φ0.8mm の真鍮線を円形加工しました。

摩耗防止用の被覆として、30番の茶系糸と黒糸を巻き付けました。

yoshi beagle #15-2

yoshi beagle #15-3

 

 

 


ニュースタイルアンカーの製作①

yoshi beagle #15-6アナトミーの、HMS BEAGLE 資料には、右図のニュースタイルアンカーイラストが、掲載されています。

このイラストを基に、製作図を作成しました。

(右下図参照)

yoshi beagle #15-7アンカー胴体のシャンクは、 5mm ハガキ大の黒檀に、裁断した製作図を貼り付け、ノコギリ 切断後、サンダー・ヤスリ・サンドペーパー等で整形しました。

最後は、3mm に仕上げました。

アームの先端部は、1mm の湾曲させた黒檀に製作図を貼り付け、切断しました。

整形完了後、アームにボンド接着しました。


ニュースタイルアンカーの製作②

横木のストックは、2.5mm の紫檀を使用しました。

シャンクと同様に、裁断した製作図を貼り付け、ノコギリ切断後、整形しました。

ストックは2枚重ねとし、先端は接続し、中央部は 1mm のクリアランスをとりました。

フープは、0.2mm×1.2mm の真鍮帯板をバンド状にし、φ0.5mm の真鍮線で固定しました。

8所の緊結材も同様に、φ0.5mm の真鍮線を差し込みました。

シャックルは、 φ0.8mm の真鍮線をΩ状に加工しました。

アンカー本体との取り付けは、 φ0.8mm の手芸用Tピンを加工しました。

yoshi beagle #15-9yoshi beagle #15-8

 

 

 

 


キャットヘッドの製作

yoshi beagle #15-10アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右上図のキャットヘッドのイラストが、掲載されています。

このイラストを基本に左下の製作図を作成しました。

キャットヘッドは、5mm 黒檀短冊に裁断した製作図を貼り付けし、切断・整形しました。

滑車用の孔は、φ0.8mm を4箇所開け、側部に車軸として、φ0.8mm 丸棒を挿入しました。

yoshi beagle #15-11端部バンドは、 0.2mm×1.0mm の真鍮帯板、固定金具は、 0.2mm×1.5mm の真鍮帯板を加工しφ0.5mm 真鍮線で固定しました。

チェーン用クリートは、ユーカリを使用yoshi beagle #15-12しました。

 

 


アンカーベッド・アンカーライニングの設置

アンカーベッド・アンカーライニングは、先頭のアンカー配置イラストを参考にして製作をすすめました。

yoshi beagle #15-13アンカーベッドは、2.5mm×7mm のユーカリを使用し、先端部は、1.2mm にテーパー加工しました。

船体との取り付け部には、φ0.5mm の真鍮線を使用し補強しています。

アンカーライニングは、 1.0mm×3.0mm のユーカリを使用しました。

外板と取り合い識別の為、両端に 1.0mm×1.0mm の桧材を墨汁塗装し、貼り付けました。

ユーカリは、色調が明るく、局部的使用に良い材料と思います。


アンカー固定部・アンカーホールの設置

先頭のアンカー配置イラストを参考に、2箇所のオールドアンカー用孔(部)、6箇所のニューアンカー用孔(部)を設置しました。

アンカー孔は、φ3.0mm 真鍮パイプに、φ2.5mm のドリルで内径を広げました。

yoshi beagle #15-14

アンカーホールは、右舷・左舷に各2箇所設置しました。

yoshi beagle #15-15ホールカバーは、1mm のユーカリを整形し、φ2.5mm の開孔を設置しました。

 

 


アンカーの船体取付

yoshi beagle #15-16アンカーの船体への取り付けは、1リング約2.5mm のチェーンを使用しました。

チェーン先端ロープ及び固定用ロープは、#20 番の黒レース糸を使用しました。                                 アンカー船体取付全体写真↑

yoshi beagle #15-17

yoshi beagle #15-18

 

 

 

オールドアンカー船体取付写真   ニューアンカー船体取付写真


出典元

HMS Beagle:Survey Ship Extroadinary (Anatomy of the Ship)

著者  Karl Heinz Marquardt        出版  Conway Maritime


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