製作日誌 ビーグル       HMS BEAGLE (11)

帆船模型 ビーグル HMS BEAGLE (scale 1/55)の、スクラッチビルドによる製作日誌

yoshi beagle #11-1第11回は、船体付属物作業の5回目です。

船体付属物作業、今回は「大砲・カロネード砲」です。

yoshi beagle #11-2アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右上図の大砲イラストが掲載されています。

このイラストを基本に製作図を作成しました。             大砲 製作図

吉村 製作

大砲の製作①

yoshi beagle #11-3砲台は、 1.5mm×8mm のマホガニーを木工旋盤で、階段状に加工しました。

クサビは、 2.0mm×2.0mm のマホガニーを加工し、大砲本体下部に挿入しました。

大砲製作の基本部材写真

大砲固定金具は、 0.2mm×1.5mm の真鍮帯板を加工し、φ0.5mm の真鍮線を差し込みました。

前輪は φ6mm のマホガニー丸棒を、後輪は φ4mm のマホガニー丸棒を、それぞれ1.5mm に切断し、研磨しました。

車輪と砲台の取り付けは、φ0.6mm の丸頭真鍮釘で固定しました。


大砲の製作②

ブリーチングは、当初#20 番の茶系の麻糸を使用しましたが、見栄えが悪いため#20 番の黒のレース糸に変更しました。

砲台組み立て時、重厚感を演出するため、墨汁にて黒染めを施しました。

yoshi beagle #11-4ブリーチングリングボルトは、φ0.4mm の真鍮線をリング加工し、U字状の細線で固定できるよう加工しています。

(鉄道模型の、タテ型割ピン 0.4φ ~ 0.5φ 用を使用)ブルワークへの、ブリーチングロープの取り付け用                         大砲製作完成写真  アイボルトは、φ0.5mm の手芸に                       使用する9ピンを、切断して使用しました。

※ 大砲操作に使用する、他のロープは、甲板上が煩雑になるため省略しました。


大砲の甲板上設置

完成した大砲を甲板上に設置するのにあたり、2種類の設置方法をしました。

yoshi beagle #11-5yoshi beagle #11-6

a) 大砲操作時         b) 大砲安置時      (ガンポートリッド開放)    (ガンポートリッド閉鎖)

2種類の状況を、交互に設置しています。

一度設置したものの変更は、なかなか大変な作業でした。


カロネード砲の製作①

yoshi beagle #11-7アナトミーの、HMS BEAGLE の資料には、右図の砲体イラストが掲載されています。

カロネードの製作部材は、甲板上大砲に使用したものを基本使用しました。

yoshi beagle #11-8カロネード砲本体は、真鍮製です。

砲台は、大砲砲台の要領で組み立てしました。

ターンテーブル上に設置するため、砲台下部を円形に加工しました。

カロネード砲製作完了写真

中心には、 φ0.8mm の真鍮線を取り付け、砲台が回転するようにしています。


カロネード砲の製作②

前甲板上には、カロネード砲が回転できるターンテーブルと台座が設置されます。

製作①の左イラストのように、加工をすすめました。

台座は、厚さ 5mm のカリンを、外形φ33mm に加工し、内径φ25mm に切り抜きました。

ターンテーブルは、厚さ 4mm のカリンを、外形φ25mm に加工し、内径φ18mm に切り抜きました。

yoshi beagle #11-9砲体操作時用のアンカーは、 φ0.5mm の真鍮線をリング加工し、φ0.5mm の手芸用9ピンとセットに組み立てて使用しました。

 

                                 カロネード砲台座・ターンテーブル 製作写真


カロネード砲の設置

前甲板上に設置した台座・ターンテーブルの中央に、φ1.0mm の孔をあけました。

この孔に、製作したカロネード砲中央の、φ0.8mm の真鍮線を挿入しました。

カロネード砲は、スムースに回転します。

yoshi beagle #11-10ブリーチングロープは大砲と同様に、当初#20 番の茶系の麻糸を使用しましたが、見栄えが悪いため#20 番の黒のレース糸に変更しました。

 

カロネード砲設置完了写真


出典元

HMS Beagle:Survey Ship Extroadinary (Anatomy of the Ship)

著者  Karl Heinz Marquardt        出版  Conway Maritime


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