帆船模型サンタマリア Santa Maria (scale 1/72)のスクラッチビルドにチャレンジした製作過程の記録です。
今回はリギング工程前半です。 製作 細川
5 リギング
各ロープの種類と太さ
白井一信氏著書 帆船模型製作技法 付録-5 リギングサイズ を参考に Excelで換算表を作り 帆船の大きさと縮尺を入力し ロープの太さの概算を計算する。
各ロープの太さを決める参考とした。【この表の通りにはしていない】
各ブロックの大きさ
各ロープの太さによりブロックの サイズを決定した。
※ 実際には これら作業は 製作帆船の選定 scaleを決めた時点で 行っています。
-1. ヤードにセールを取り付ける簡単な作業台 (写真右)
① ヤードを掴む洗濯ばさみの部分と セールを広げておける台を別々に用意する。
② セールにはあらかじめ取付位置に 穴を明けておき作業がやり易いようにする。
③ ヤード・セールへのブロックやボーラインも この時点で付けておく。
5-3 マスト固定
-1 マストにトップ・ブロック等を取り付けた後 船体にマストを固定する。
① 船体の支台を測定治具に固定する。もちろん 船体と支台はキール部で固定してある。
② 船体の基準となる船首と船尾の中心線と 各マスト先端の位置が同一線上になるか レーザー光を当てて見る。
③ マスト先端は面積が狭く見にくいので紙片を刺しておく。
④ 写真の様に船体の中心線と各マストの先端にズレの無いよう にマストの傾きを調整しボンドでマストを固定する。
① デッドアイには既にランヤードは取付済。
② 上側のデッドアイにシュラウドを結びつける。洗濯ばさみの巾が 結ぶ位置となり結び目の位置が統一される。クランプする事によりシュラウドの結びが容易となる。
③ マストはすでに固定されているため 調整などは不要となる。必要以上に引っ張らない。(デッドアイに巻き付けたシュラウドの片側は 上の方へ一定のテンションをかけている。次回紹介するリギング用作業台で)
④ 右舷 左舷と交互にシュラウドを付けていく。
-3 ラットラインを張る。
① トレーシングペーパーに ラットラインの位置を 書き透明板に 付ける。
② 透明板をシュラウドと船体に固定しラットラインを張っていく。
③ ラットラインは綿の糸を使用した。 細いミシン糸はポリエステルのため結び目が緩くなってくる。
④ 緩み防止のボンド付けは両端のシュラウド側だけに 薄めのを付け中間はボンドを付けていない。
⑤ 透明な位置ガイド板のため 右舷 左舷とも 同じものが使える。
-4 甲板上にまだ取り付けてない艤装品を取付。
壊れやすい 又はマストの固定時に作業の邪魔になった艤装品を取り付ける。
逆に付けるとリギングの妨げになるものは最後に取り付ける。
-5 ビレイの位置と取り付けるロープ。
・リギングに関して私自信の知識不足も多々あり 意思を持って省略したりデフォルメしたものは良しとしても 役割や取付方法などが分からないリギングもあった。
・色々と疑問を解消できないまま 想像と 組み立て易さを考え 完成まで進めることにする。
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