帆船模型 サンタマリSanta Maria (scale 1/72)のスクラッチビルドに チャレンジした製作過程の記録です。
今回は 甲板張り 外板張りの工程です。製作 細川
・この船はフィラーを全面に入れる計画のため 外板 甲板は1枚貼りとしている。
・プロクソンのサーキュラソーにて製材するが 機械と自分の技量を考えると 長さ40cm位が加工の 限度 そのため 船体長が37cm程度の サンタマリア を スケール 1/72 とした。
木材と主な使用個所
【さくら】 外板 マスト ヤード等 【イゾンベ】 甲板 グレーチング 【ホンジュラス】ウェール キール ラダー 【ブビンガ】 内張り 【黒檀】 大砲の砲身 【ウォールナット】 丸いもの 丸窓 マストコート【パオロッサ】 デッドアイ ブロック
中央の甲板材張り
・フレームの甲板材貼り付け部の凹凸や 各フレーム間の高さバラツキを修正する。
・甲板の隅は甲板材を支えられないので 補助板をフレームに取り付ける。
・甲板材は中央から左右へ張り進み マスト穴 ハッチの位置では 都度 甲板のマスト穴あけ、ハッチ穴加工した。(位置の状況や加工のし易さ 失敗してもダメージが小さい)
・ダミーのマストを作り 穴位置 大きさの確認する
船体側面の基準板位置
各フレームにある基準位置に合わせ 型紙にて 基準ウェールの取付位置の決定
この基準となるウェールは A曲げ B曲げが必要。特にB曲げは右舷 左舷側の形状がを合わせるため 治具を作り カーブの形状を合わせた。
※ ちょっと残念 考えが浅かった!
外板は1枚張りのため カーブをきれいに出すため 甲板上部に 取り外しが可のフィラー取付たが 剛性なく外板をピンで押さえるとフィラーが動き役に立たず取り外した。
基準ウェールの船体への取付
船体へ取り付ける前に 治具やスチームアイロンにてウェールの曲げは できるだけ出しておく。
再度 水に浸し ボンドを付けないで仮付けする。治具でサイドから押して船体に密着させる。ウェールは船首側キールに合わせ 船尾側は出しておく。
乾いたら一旦取り外し 再度ボンドで付け組み付け 写真のように 治具にてサイドより船体に押し当てる。
外板を張り
・外板は基準のウェールより上部側向かって張る。
外板数枚は甲板上部側のフィラーと基準となるウェールに合わせた。
甲板上部のフィラーを取り外し 順次外板を張っていく。
※ 中央の基準ウェールはフレームに直接接着しているが 上のウェールは外板の上に張り付けている。
厚さが違う外板を1枚張りするのは難しいので 通常の外板を張りその後 巾が同じのウェールを その上に張っている。
船首フィラーの取り外し
船首の外板を張り終えた後 この部分のフィラーは取り外す。
フィラーは船体にねじ止めしボンドの付くところは マスキングテープした。
すんなり取れず 彫刻刀で左記の程度まで削ると簡単に取れた。
外板は一枚通し張りにするため 船首及び船尾の 板巾が狭くなる。
どの程度狭くしていくかは各フレーム張り付け部の 長さより計算し 巾を徐々に狭くしていく。
治具にて 板巾のこう配加工
写真の 上の外板は加工前 下は加工後 治具の溝に板を入れ(2枚づつ計4枚)こう配加工する部分をディスクペーパーなどで削る。
成形した外板をパッチワークコテにて 曲げながら フィラーに押しピンで押し付け 仮付けする。
位置 形状がよければ 仮付けを外し ボンドで 付けていく 仮付けと同じ要領で。
写真の様に最初から船体に いきなり付けながら 曲げるのではなく材を水に浸しスチィームアイロンや治具を使って 船外で曲げる。
形状が大体固まれば船体にのせ各部の カーブが整うように調整加工し仮付け押しピンで 止めていく。
※仮付けの重要性を思い知った工程です。
製作日誌ではスクラッチビルド=自作ですが、キットも沢山でています。
アマティ社540mm
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