製作日誌2 HALF MOON#2

ハーフムーン号の前回(#1 4月20日)の続きです。
今回は外板を貼るまでの作業です。

HalfMoonVol2 01

17世紀のオランダ船の船首は大変曲線が急です。
船首部分が丸くなっており、段差なく、このままでは、外板の貼り付けるのが困難です。


2重貼り構造になっていても、1回目の張りがベコベコでは補正できません。
必ず綺麗な下地を作ります。もっとも板が0.5mmですから、ペーパー補修がほとんど無理ですが。

HalfMoonVol2 02

貼り終わった外板を取り外しホームセンタ ーでバルサ材を購入カーブにそってフィラを詰め丁寧に整形していきます。

HalfMoonVol2 03
フィラー材質は柔らかいですが、この急なカーブにそって削るのに結構時間がかかります。
本来は全て、フィラーで埋めたほうが、外板張りが楽なのですが、ついつい面倒くさくなり船首と船尾のみに留めました。
【1回目の大失敗です。!!】
この手抜きが後になってとても高くつきます。
後悔先にたたずです。(本当は、フィラーで埋めて、バテンを何度もあて、スムーズな曲線を描いているか、凹凸がないか確認し修正します。葉書の厚さの凹凸でも×です)

HalfMoonVol2 04 下貼り作業を開始します。

100円ショップで購入したクリップが役にたつ。材質は1.0tの檜材なので曲げは比較的楽にできます。
瞬間接着材を使うと早くできますが、後で修正できませんので、木工ボンドを使います。
HalfMoonVol2 05
上部を張り終った状態。
必ず右舷・左舷と交互に貼ります。一方のみ先に張るとと船体が歪んでしまうためです。

HalfMoonVol2 06
次に下部から貼り付ける。
ここにきて船首・船尾のみに入れたフィラを中間部にも入れておいた方が楽なことを痛感した。
オランダ船は断面が四角くビルジのところの曲りが急なためです。

HalfMoonVol2 07
下貼りを全て完了した状態。
比較的上手く貼れました。パチパチ (^o^)

HalfMoonVol2 08手作り工具
船体をヤスリで整形する前に、小道具を用意します。
ペーパーかけするのに余った角材・丸棒等に両面テープで180番〜600番位のペーパーを貼り付けておくと作業が楽にになります。張り替えることにより繰り返し使えます。
HalfMoonVol2 09
キットでは合板のキールの上に薄いマホガニーの板を貼り付けるように指示されています。
今回切り取って無垢のマホガニーでキールを新作し取り付けました。フレーム組立時に最初から作っておいた方が楽なことに今気づきました。【しまった!! 2回目の大失敗です】

HalfMoonVol2 10船尾部の上板貼り付け。
この部分はフラットな為、簡単に貼り付けることが出来きました。

HalfMoonVol2 11一番難関の外板貼りスタート。(本当は、必ずバテンをあてて、下地の凹凸を修正してくださいね)

最初に基準線を決めて左右貼り付ける。
非常にもろい材質なので注意しないとすぐ割れてしまう。
(マホガニーは大変さくい木で割れたりささくれ立ったりします。)

#3へ続く