帆船模型洋書の紹介
蔵書の中でこれは良いというものを紹介するシリーズの第2弾です。
今回はリギング用の洋書です。英語が全く読めなくても問題ありません。模型製作用のリギング解説絵本です。
リギングの仕方の絵本で英文はほとんどありません。
帆船模型製作のためだけの本で、これでリギングを勉強しようと思うとちょっとガッカリかもしれませんが。模型製作には大変珍重します。
2種類あります。非常に紛らわしいので間違えないでください。
○3本マスト用
○カッター等の1本マスト、2本マスト用
3本マスト用
Rigging Period Ship Models: A Step-By-Step Guide to the Intricacies of Square-Rig
ハードカバー: 120ページ
出版社: Seaforth (2011/3/1)
Lennarth Petersson (著)
amazonで入手できます。3682円です。
旧版もあります。
私は旧版を2002年に16ポンドで買いました。中身はルックインサイドでみてもわかりませんが、文書は、目次と序文だけで、あとは全て絵です。ビックリします。
18世紀の3本マスト(帆が4段、コース、トップセイル、トゲンスル、ロイヤルセイル)がデッドアイのロープ回し、ラットラインの結び方、ミズン、フォアのシュラウドのかけ方、バックステイ・・・全て、どこに止めるかまでキッチリ描いてありますのでリギング前にプランを作る際にとても便利です。
セール関係もバントラインまでキッチリと描かれています。
帆船モデラー必携の1冊です。
人に教える時は、リーのThe Masting and Rigging of English Ships of War, 1625-1860 の方がアカデミックで恰好はいいです。この本は有名な本ですが意外に模型製作で使うことはありません。こちらは和訳本英国帆装軍艦のマスティングとリギング(1625‐1860)が13000円程で入手できます。
Rigging Period Fore-and-Aft Craft (英語) ペーパーバック – 2015/7/15
ペーパーバック: 111ページ
出版社: Naval Inst Pr (2015/7/15)
Lennarth Petersson (著)
こちらは、3種入っており1本マストのカッターと2本マストのラガー、2本マストのスクーナーです。
こちらも同様に分かりやすいですが、もともとこれらの船のリギングはそれ程複雑ではないので必携とまではいかないと思います。
私は2016年2744円で買いました。
いろんな船種のリギングを勉強されるにはEighteenth-Century Rigs & Riggingが良いと思いますが、こちらも模型製作にはあまり役に立ちません。
次回もご期待下さい。
五十嵐会員著