9月の例会の様子
残暑厳しい中、例会を開催しました。
今回は15名の参加でした。(^O^)/
ワイワイガヤガヤ楽しいいひと時でした。
午前中は自由討議です。
星屋さんが持参したキングストン公爵夫人を囲んで
堀さん、佐野さん、高橋さんがワイワイと帆船談義で盛り上がっています。
福田さんのアドバイスのもと大変綺麗にしあがっています。
これから、マストを立てていくのですが、リギングは準備が全てです。
綿密に計画をたて手際よく作業を進めていかないと、手が入らず大変なことになります。
午後から例会が始まります。
米川会長からあいさつがあり、各人からの報告がありました。
神戸の作品展の紹介があり、是非いきましょうと言う話になりました。
佐野さんからは作品展のプレス発表について提案がありました。
布垣さんからは、缶バッチの自作についての紹介がありました。
クラブのマークと自身の作品の船です。
本当に綺麗です。
素晴らしいできで、是非クラブとしても取り組んでいきたいと思います。
次は、中国製のキットについてです。
前回から話題沸騰しています。
素晴らしい中国製のキットについて、中国通の福田さんから説明がありました。
通販サイトを見て実際に現地で店を確認する徹底ぶりで皆驚くばかりです。
玉石混合で素晴らしいものもあれば、よく文書を読まないとキットを買ったつもりが、キットをつくるためのツールだったり
色々な経験による面白いお話が聞けました。
つづいて、横浜の帆船模型ガイドブックにそった連続講座です。
米川会長から甲板の釘の処理方法などについて説明がありました。
ワイワイと盛り上がりました。
甲板にマストの穴をあけますが、その当たりの注意点について尾崎さんからアドバイスがありました。
佐野さんからマストとヤードをつなぐパレル、トラスについて質問がありました。
実はパレルというのは仕切り板とビーズ(ビブとトラック)からなるヤードをマストに固定する関節で特にロアーヤードのパレルは大変複雑です。
五十嵐さんから説明がありました。フォア、メインは3列又は4列 ミズンマストは2列となります。右図は4列です。組のロープです。ヤードには左右3巻きとなります。
クリックして拡大すると分かりますが、このロープの掛け方ではヤードをマストに締め付けたり緩めたり上手くできません。掛け方は国、時代で幾つもバリエーションがあるそうです。今回はオランダ船プリンスウイレム号とDe7Provincien号を例に説明します。
こちらは、一番多い3列です。こちらもヤードには左右3巻きですが、4列とは全くことなるロープの掛け方です。これも不合理なロープワークでヤードをマストに締め付けたりはできません。
これで固定できるのか不思議ですが、実際にやってみるとこれで固定できます。
次は、2列です。ミズンマストに使います。こちらも結構複雑です。
模型の場合大変なことがあります。図をよく見るとわかるのですが、先に3列のビーズと仕切り板に糸を通してからヤードにセッティングしたいところですが、不可能です。
1列目のみ通したら、ヤードに糸を巻きながら、トップ付近でスペースの無い中、玉と仕切り板に糸を通すこととなり、大変です。
そもそもビーズの製作も大変で黒檀に旋盤で穴をあけ、円柱の外径を成形し、更にカップホルダーで玉にしています。この作業だけで1ヶ月かかります。
時代が18世紀になるとトラスが出てきます。こちらも複雑ですが、大分簡単です。
オランダ船の場合ロアー トップ、トゲンスルマスト、3段とも全てパレルです。英国船などはトップ、トゲンスルがトラスのものもあります。
RCAndersonの本にも省略でよいと記載されていますので、省略してもよいと思います。
でも是非挑戦してみてください。非常に時間はかかりますが面白いです。
今回はここまでです。次回をお楽しみに(^O^)/