9月の例会の様子

meeting 2021 Sep9月の例会もコロナ禍のためZOOMで開催しました。
今回も10名の参加でした。(^o^)/
今回の講義はセール操作とオルテガル岬の海戦、Battle of Cape Ortegalをセール操作の視点で見ました。

meeting 2021 Sep 01最初に米川会長から、連絡事項が。ありました。

コロナ禍と各会員の作品の進捗状況から3月末~4月上旬に予定していた第3回の帆船模型展は9月上旬に延期することになりました。また詳細が決まりましたらホームページでもお知らせします。

meeting 2021 Sep 02さっそく和谷会員が会場に連絡をとり延期作業をしました。

 

 

 


 

meeting 2021 Sep 09今回はZOOMですので工作実演はできませんので、セイルさばきについて五十嵐事務局長からパワーポイントで説明がありました。

ヨットマンの基礎中の基礎 CEとCLRの位置関係で船がラフったりベアしたりします。

meeting 2021 Sep 10次に実際に戦列艦の戦術についてセールさばきの視点で説明がありました。
戦列艦は現在のヨットと異なり風上へはわずかな角度でしか進めません。20度弱
戦術としては一定間隔の1列になって相手の風上をとり、一気に相手の列を分断しに行きます。
この図は、The Trafalgar Companion: A Guide To History’s Most Famous Sea Battle And The Life Of Admiral Lord Nelson に載っている図です。トラファルガー沖海戦のソブリンオブザシーズがスペイン・フランス艦隊に突っ込んでいくところです。今回取り上げる海戦はトラファルガー沖海戦の最後の海戦のオルテガル岬の海戦、Battle of Cape Ortegalを取り上げます。
meeting 2021 Sep 06主な参加者は74門艦が英国3隻、フランス4隻です。実際にはもちょっと多いですが今回注目するのはこの7隻だけ

最初逃げるフランス艦4隻を発見 3隻の英国艦が追いかけます。CGの都合上、船は全てアラートになっていますのでご容赦ください。この方が帆の動きは分かりやすいからです。

meeting 2021 Sep 05この後フランス艦が回頭し戦闘態勢に入り、英国艦も回頭し打ち合いとなりますが、なんとフランス艦が英国艦の前でタックします。それも一斉回頭はなく逐次回頭します。ぶつかりそうになりながら英国艦はすかさず3艦とも一斉回頭し砲撃を再開しフランス艦4隻を拿捕し英国へ持ち帰ります。

なぜフランス艦がタックをしたかは不明です。砲撃の左舷と右舷を入れ替えるという意味はありますが、この当時は英国艦の方がフランス艦より倍近い速さで装填次弾発射できましたからあまり意味はなく、英国艦にぶつかりそうな位近づいただけ、フランス艦の被害が増大する結果となりました。

meeting 2021 Sep 04ところで、基本戦術で敵の風上をとるといいましたが、風上に不都合があります、風下側の艦舷が下がるため、俯角となり敵を大砲で狙いにくくなることと、自分の砲煙が相手側に流れるので、視野をふさがれます。


meeting 2021 Sep 11あと、五十嵐会員から製作中の1/96のオランダのルイテル提督の旗艦De7Provincien号のトップの加工にFreeCadVer19というFreeの3DCADを活用した事例紹介がありました。

meeting 2021 Sep 12Ver19は18に比べ随分と使いやすくなっています。動作も結構安定しているように思います。リングの実際の加工寸法にピタリとリブを合わせるために使いましたが、ドンピシャで加工でき手戻りなく綺麗な組み上げがでました。

今回はここまでです(^o^)/