8月の例会の様子

8月の例会は、急遽リアルを中止しZOOMを使って開催しました。
今回は、11名の参加が得られました(^^)

 6月、7月はリアルで開催できましたが、8月はまたZOOMになってしましました。
最初に五十嵐会員からの豆知識の紹介です

マストの変遷に付いてパワーポイントで説明がありました。

 1本マストから風上に上がるためボーライン導入され、
ボーラインをなるべく前方で止めたいので、バウスプリッとが導入されます。
2本マストとなり、バランスのよい3本マストとなります。

 実際に模型を見ながらの説明でした。
作品は全て、ザロープオーサカの皆様の作品です。

 

 
 普段は、ボーラインがあるとか、リフトの有無、クリューラインの有無など気に留めませんが
マストの変遷歴史が分かると自然と目が向きます。

 

 

 トップの形状も16世紀前後で異なります。

 

 

17世紀以降のトップマストのつなぎ方はオランダの発明といわれ、16世紀はロワーもトップも同じ1本マストです。

そういう目で作品を見るとまた、感慨深いものがあります。

 スペインの無敵艦隊の時代のガレオン船です。

ミズンマストの後ろにボナペンダーと呼ばれるマストが着いた船があるのが特徴です。
また、ミズンのラテーンセイルの上に、四角い帆ではなく、小さな三角帆がつくのもこの時代だけの特徴です。


17世紀にミズンマストがくの字に折れ曲がります。
スプリットセイル・トップセイルです。
この時代を象徴するバウスプリットに小さなマストが立ち四角い帆が付きます。
船尾が豪華絢爛で非常に高くなったため、バランスをとるために導入されたとも言われています。
パワーポイントを作成していて気付いたのですが、この時代の帆船をセールのついた作品が意外に少ないのには驚きました。

 18世紀に入ると論理的なセール配置になります。

また、このころから風に対する進路が、ランニングではなくクォターリーやアビーム、更にクローズホールドになっていることが分かります。

 

19世紀に入ると、船体の形がダンブルホームを止め、合理的な船体断面となり、船弦がグッと下がります。
更に風上への性能の向上が図られ、コースとトプスルがそれぞれ上下に分割されます。

この時代の代表的な帆船が、快速のティークリッパーです。

堀会長から、各会員に来年秋に迫っている作品展の出品作品の進捗状況について確認がありました。
また、ビギナー会員に勧め方の希望などを詳しく聞きました。
そこで、ホームページ委員会で、個々の会員間で製作方法の指導に活用できるツールはないか検討することになりました。
LINEでグループを作ってもいいのですが、LINEのオープンチャットを活用してはとの若手からの提案がありました。

残念、年輩組にはLINEの年齢認証の設定が余りに高いハードルで断念。
簡単にPCに導入でき、動画も使える「スラック」というチーム・コミュニケーション・ツールが丁度製作方法の具体の情報交換にピッタリではないかと若手会員からの提案がありました。
IT関連で、システム構築のチーム間でのテレワークにも活用されており、CAD図面、動画など上手く共有できるようで
9月例会で皆さんに紹介してみたいと思いますので乞うご期待。

伊藤会員から1/60のオランダのフルート船の舵が完成した旨報告がありました。
堀会長の指導のもとちゃんと舵柄を左右に傾けると、舵がきれます。
また、会長から提供された極少釘を活用しての黒染めの仕上です。
会員一同驚きをもって賞賛していました。


 

コロナで、なかなか皆で集まることができずモドカシイ思いをしていますが、
スラックの活用など色々工夫して、ビギナー会員さんに満足な技術支援が出来るように何とか工夫して来年秋の作品展に素晴らしい作品を出展できる様、しっかりとベテラン会員がホローするようにしていきます。

大変暑いですのでクレグレモ御自愛下さい。
(^^)