製作日誌 サンタマリア SANTA MARIA (6)

hoso birepin-640x480(17)帆船模型 サンタ マリア Santa Maria (1/72)の スクラッチビルドにチャレンジした製作過程の記録です。

今回は ビレイピン です。

 

hoso birepin-900x675(16)

材料取り

桜の角材の製材 3mm × 3mm 長さ210mm

 

 

hoso birepin-900x675(10)

電動ドリルでの掴み部は円筒に 先端はテーパにし丸材作り時に先端が   喰い付き易い様にしておく

 

 


hoso birepin-900x675(13)バイスに竹ひご引き抜き治具をセットする

3mm角の棒材を φ3.2の丸材に加工する

電動ドリルに取り付けた材料を回転させながら 押し込んでいく

最初にφ3.8に通す  次にφ3.5 φ3.2と順に通していく

(φ3.0も作ったが 感触としてφ3.2の方が  レース加工の時  安定した加工ができた)

※ 竹ひご抜き

竹かごなどを作るときの 竹ひごをつくる                                                  割り竹を手前の穴に入れ 後方よりペンチで                                              引き抜く 竹ひご自体は回転させない

   ※  竹ひご抜きを本来の使用方法と  違う使い方のため                          注意が必要です。

   (自己責任で危ないと思われる作業は回避して下さい)


hoso birepin-900x675(15)レース加工用の専用バイトの作成 

材質HSSの工具角材を成形する

ビレイピンの先端アール部加工用のバイト(下側)

全体成形と差し込み部の仕上げ用 (上側)

・成形は卓上グラインダーにて                                                                                       砥石サイズ φ150×16(厚)×12.7(軸穴径)  粒度?


hoso birepin-900x675(2)

 レース加工

回転数はボリューム “5”のあたり               (プロクソン 木工旋盤 No 27020 )

バイトは2本を写真の様に取付

当然 バイトや刃物台がチャックナットなどに 干渉しないようにチェック必要

平バイトで先端アール部の粗加工、つば部の径にしておく


hoso birepin-900x675(4)② 先端アール部の加工

アール部加工用バイトにて先端部のレース加工する

加工後のアール部は角棒に付けた#400程度のペーパーで軽く磨く  最後にすると軸径 小さいため折れるかも

※ 材料の回転部 更に近くにバイトがあるため近くに手を持っていくのは危険です。ペーパー作業はしない方が安全です

バイト加工だけでも きれいに仕上がります


 

hoso birepin-900x675(6)

③ 差し込み部の仕上げ

・平バイトで先端側より仕上げていく

バイト巾2mm位なので 先端側よりバイト巾で軸径 φ1 を仕上げる)

・次にチャック側に1.5mmほど移動し 軸径φ1を仕上げるポイントは削り巾を小さくし 先端側より削る

・これを4回ほど繰り返す(写真の様にする)

※ 寸法はクロステーブルの 設定したハンドルの目盛りを信じ 途中での寸法確認はしない

※ 加工が終わってから 差し込み部を モデル穴に 入れ寸法の確認する


 

hoso birepin-900x675(14)

④ 切断器で 長さ 8mm に切断

※ この切断器 福田会員のアイデアをもとに  作ったものです。なかなかの 優れものです

 


 

hoso birepin-640x480(17)

えェ〜!

材料選びから 工法・刃物(バイト)作り 数量も多いので 大変でした。

マイクロクラフト社の通販でビレイピンがあり見ると           140円/10個  材料も柘植やウォールナットサイズも色々あり これはいいわ!

まあ 自分で作れたのと チョット自信も付いたので納得です。


 

何か質問がございましたらメニューの 【ご質問】から お問い合わせください。