Q2ハッチ(グレーチング)と甲板の位置関係は?
A1 フォア・シュラウドのアンカー近くかフォア・チェインに結びます。
HistricShipModels(Woifram zu Mondfeid著)188頁
Arming and Fitting of English Ships of War(Brian Lavery著)55頁
そもそもアンカー・ブイというのは図のように、アンカーの先端にアンカーロープの1/3の太さのロープでアンカーの柄の1/4程の大きさのブイで①アンカーの沈んでいる位置を海上に示すのと、②アンカーケーブルが離れたときに緊急的にアンカーを回収するためのものです。
1680年の船で6個、小さなものを4個積んでいたようですから、結構大事なものであったようです。
Seamanship in the age of sail (John Harland著)241頁
ハッチは人や荷物を入れるためにあり、雨天時はカンバスで覆います。
また縁材(コーミング)もわざと高くし落ちないようにしていたようです。
縁材の幅は6~10インチ 高さは15~18インチですからかなり高いです。
結構上部な構造になっており、決して甲板の上にのっかているのではありません。
ボディプランをみても甲板の上にのっていないことがわかります。
また、デッキプランクと髙さを調整するような材まであります。
人が落ちないようにではなく、荷物の出し入れのし易さを優先しているようで、いかにもビジネス優先のオランダ船の特徴がでています
グレーチングの幅は3インチ、小さな船では2.5インチだったようです。