4月の例会の様子

とても暖かい4月の例会はちょっと少ない11名の参加でした。

 

今回も和気あいあいの例会でした。

 



午前中は、各自船を持ち寄って先輩から製作アドバイスを個々具体的に受けていました。

天地逆さまの外板を張ってあるのが細川会員のサンタマリア号です。
桜材の外板を張っています。

  


手前のフィリング(充填材)作業中のものは米川会員の作品です。

外板にどんな材を貼るか思案中です。

 
 
 


船尾楼の綺麗な彫刻はペアーウッド(梨材)です。
窓は、田村会員から紹介された雲母材です。

アクリルとは全く違った質感です。

いつもながら、綺麗な曲線を描いた仕事です。

 
 
 


堀会長のカタロニア船です。

メインマストもトップも完成です。
ウォールナット材の綺麗な船です。
大変細かい作業です

 
 
 


吉村会員のビーグル号です。

電装ギミックを仕込んでいます。

 
 
 


布垣会員のレディーネルソンです。

堀会長からアドバイスが次々とでます。

 
 


大継事務局長のソリブン・オブ・ザ・シーズの図面を囲んでの談義です。

 
 
 


堀会長も入って、制作方法について白熱した議論が続きます。

 
 
 
 
 


堀会長のカタロニア船を囲んで、米川会員、細川会員が相談しています。

 
 
 


吉村会員のビーグル号を囲んで尾崎前会長、田村会員が盛んに意見交換しています。
奥では、ホワイトボードを使って大継事務局長と和谷会員が砲門の空け方について議論しています。

 
 
 


午後は、初心者向けに超スローの製作講座の3回目です。
先を急がずゆっくりと反復しながら進めています。
今回は大継事務局長のソリブン オブ ザ シーズの船体作成の失敗談等を交えたの船体艤装の説明でした。
別途、製作日誌で詳しくお伝えしますのでご期待ください。

五十嵐会員から銘木の選択について説明がありました。
基本ウォルナットがあれば何ら困らないが・・・・
柘植材系列
柘植(ツゲ科)が入手できればいいが、できないので代替材として アマレロ(キョウチクトウ科)、カステロ(アカネ科)を使う
唐木ドットコムで手ごろな値段で入手できたたが最近はない
カステロの代替材 イエローハート(ミカン科)、オレンジ色ならペロバローサ(キョウチクトウ科が手ごろ価格で入手可能
いずれも加熱すれば容易に曲がり、木肌のツヤも美しく、彫刻加工性も良い。旋盤加工性も良い
黒檀系列
黒檀(カキノキ科)は馬場銘木で入手できます。
代替材はカメルーンエボニー(カキノキ科)とアフリカンブラックウッド(マメ科)、インド黒檀が唐木ドットコムで入手可能
値段は上下幅が数倍と広いので3種の材を見比べながら選ぶと良いでしょう。
何れの材も非常に堅く、切削粉は微粉末で注意が必要。丸鋸作業をすると煙があがります。
脆いので彫刻には不向きと思いますが、とにかく表面のツヤが素晴らしい。
熱を加えても曲がるのは1mm厚程度まで。しかも一度曲げたら再加熱して修正しようとすると簡単に折れてしまうので注意が飛鳥です。
兎に角、脆い。粘ってくれないので注意が必要
内側に鋸でスジを入れて、型を作って一発で曲げるのがコツ。
フルーツ・ウッド系列
海外ではフルーツ・ウッドと呼ばれ、アップル(林檎)、チェリー(桜)、ペアウッド(梨)などが構造模型で良く使われます。
アップルは入手難ですが、桜材とペアウッドはお手ごろ価格で入手が容易。
桜材は、桜、樺桜、ブラックチェリーなどいくつか種類がある。馬場銘木で色々扱っているので、木目の状況や色合いを見て選びます。
東急ハンズでもはがき大が150円で売っている。
木目が気になります。兎に角 良く曲がり、非常に堅くエッジが立つので構造模型では重宝する。
「桜は良く無理を聞いてくれる」と言われます。曲げ加工が大変楽です。
彫刻やグレーチング作業にも向きます。
ペアーウッドは唐木ドットコムで色々と扱っています。色合いがやや赤いが、木目は目立ちません。堅くエッジも立ち、良く曲がるので便利。
何れも自分で製材しなければなりません。
丸鋸盤かバンドソーを使います。
丸鋸は早く、切断面が綺麗で真っ直ぐだが、200W以上の大型のものが必要で切り屑がすごい。ケガの危険があり怖い
バンドソーは100Wのものでも4cmくらいなら製材できます。時間がかかるのと切断面が凹凸があり、後で鉋作業が必要なのが難点です。
今回はここまでです。次回以降をお楽しみに・・・・