4月の例会で紹介しましたボートの製作技法です。
帆船に積載されるボートはキットのものは見栄えがしませんので
自作します。
図面からフレームを切り出します。
今回は15枚です。
2.5mmのべニア板をつかっていますが、後で取り除きますので、どんな木材でもOKです。
キールは黒檀等のしっかりした固い木が良いと思います。
外板はウオールナット(くるみ)を使います。東急ハンズでハガキの大きさのものが入手できます。今回は台にもしています。
外板はこれからノコで切り出し、大槻マシン*で厚さと幅を正確にだします。
※:大槻マシーンとは、CGにあるように、プロクソンのウッドベースにカッターと高低台を取り付けたもの。
基本的にはカンナであるが、段差加工や、カッターをミニ丸鋸に変えて精密切断にも使える冶具
外板を底から貼っていきます。かならず一通張りですので、数枚毎に寸法確認し、外板の幅を削りながら貼っていきます。カッターはclinker-builtクリンカービル(鎧張り)ですが、ランチやロングボートはcarvel-builtカラベルビルト(平張)です。今回は平張です。
4枚張り終えたところです。
6~7枚を張り付けていくと外板とフレームの間に隙間が出来るので、瞬間接着剤で外板のふくらみをおさえます。
ウエルは黒檀で作り、瞬間接着剤で付けます。ノズルを使うと綺麗にできます。
手すりは、B曲げが難しいので、突合せにしています。
いよいよ次回はフレームを取り除き仕上げに入ります。
#2へつづく