入門者用製作日誌 レディ・ネルソン #6

入門用の製作日誌の第6回目です。Nelson06 006

今回は舵の作成です。

 

 

 

【ラダーの加工】

キットのラダーをグレードアップし、無垢材 黒檀を使用する事で進めています。
Nelson06 001キットにはエッチング部品が入っていますが、ロー付加工でグレードアップを図っています。
材料は   ラダー本体は黒檀材
真鍮パイプ 外径1.4φ 内径1.0mm
真鍮棒 1.0φ
真鍮帯鋼 1.5mm×0.3mm

パイプの切断は、パイプに1.0mmの棒を通し(パイプが変形しない為です)長さ2.0mmの長さに切断します。
オルファのカッターでコロコロして切断します。
(ニッパー等ではパイプが変形しますので×)
ラダーの切欠きの長さは、帯鋼幅の3倍の長さとします。


Nelson06 002ロー付加工は、「製作動画メニュー」の動画(銀ロウ付け:ビジョンの加工)を参考にしてトライして下さい。

最初は、溶けてしまったり、上手く付かない等、発生しますが、最初は大変歩留りが悪いですが、必ず上手くなりますので、余分の材料を用意して臨んで下さい。火の元には十分注意して下さい。

粉銀ロー、フラックス共に少なめにするのが、コツです。多いとダマになり脆く見栄えも悪いです。
バーナーで熱を加え、ピカッと光り銀ローが流れたらバーナーを遠ざけて下さい。
加熱し過ぎると部材が溶けます。加熱が不足だと付きません。経験をつむと銀が溶けて流れるのが見えるようになります。

銀ロウ付けが出来たとしても、ヤスリ、ペーパー等での仕上げ加工がありますから、焦らずに取組んで下さい。
必ず銀ロウが完全に付いているのを確認します。手でグラつくようではダメです。
ここで検査を甘くするとくみ上げている最中に外れて大変なことになります。厳しくチェックし、不完全なら迷わずにやり直します。

Nelson06 003穴明け加工へと進めます。

まずは、ピントルの帯鋼に釘に見合う径の穴を明けます。幅の狭い帯鋼への穴明けはセンターにポンチを打った上で穴を加工します。

加工が終わった黒染め加工を行います。
まず、サンポールで脱脂し、水洗いの後、黒染め液で色付けを行います。
黒染めは、色合いを見ながら取り出し、薄ければ水洗い後に、再び、黒染め加工を行います。
黒染め液の薄め方や、浸ける時間は、経験則です。

Nelson06 004使用する釘は、マッチする市販品の釘の購入が困難ですので、釘の頭を小さくするグレードアップのための人手間をかけます。

リュターに釘を掴み、ヤスリ、サンドペーパで頭の部分の径を1.1mm程度に小さくします。

Nelson06 005ラダーとスタンポストの取付順序は

1.ラダー部分にピントルを取付、完成させた上で。

2.スターンポス側のガジョンをラダーに取付けた状態で、スターンポストに現物合せして、穴位置を決めます。
その際、縦方向の隙間を少なく、ピントル、ガジョンの軸が一本になり、スムーズな回転が出来る事を確認します。


Nelson06 006 反省点 釘の頭のバラツキと穴位置の不揃いが気になる処です。