入門者用製作日誌 レディ・ネルソン #3

Nelson03 020swist0入門者用の製作日誌を始めました。

第3回目は、ラベット削り、キールとフレームの組立てです。

Nelson03 002【ラベット削り】

フレームを組む前に、外板が嵌る溝をキールに掘ります。

これがラベット削りです。

通常ですとこれ問題なくできます。Nelson03 003

 

 

 

 

 


 

Nelson03 004ところが、レディーネルソンは、3mm厚さのキールに厚さ1mmの外板の二重張りです。単純にラベットを掘るとキールが折れてしまいます。

Nelson03 005そこで、ちょっとした工夫をします。

 

 

 

 


 

Nelson03 006外板をテーパーさせます。

ラベットもそれに合わせた厚さで削ります。

 

Nelson03 007

 

 

 

 

 


 

Nelson03 030 gratingフレームを組み前に、グレーチング等の当た場所を削っておきます。

後からは、できませんので、フレームを組む前に図面で開口部の位置関係を確認して、作業します。

Nelson03 031 gratingフレームとキールは直角になる必要があり、でこぼこにならないように、角材で補強しますが、グレーチングから見えないようにちょっと下げます

面倒な作業ですが、先を急がずに、確認しながら、手戻りのないように作業します。

Nelson03 032 grating

 

 

 

 


 

Nelson03 010filler sternlessまたスターンポスト(船尾)は最後につけ、今はつけません。外板が嵌るように削る必要があり、スターンポストがあると作業がやりにくくなります。

 


このようなガタガタにならないように十分注意して作業します。

Nelson03 020swist

 

 

 

 


Nelson03 010filler bowホームセンターで廉価で入手できるファルカタ材やキリ材を使って隙間を埋めます。

バルサは使いません。理由は、バルサ材が高価で下張り時に押ピンが利かないためです。

ソリッド・モデルみNelson03 010filler sternたいで、抵抗があるかもしれませんが、フィラーを十分にしないと外板が波打ったりして上手く仕上がりません。

 

 


 

Nelson03 040 gabyo板を木工ボンドではります。

押しピンで押して固定します。

(フィラーは除いて描写しています。)

 


 

Nelson03 040 kote手芸用のコテ使うと、木工ボンドでもすぐに接着します。押しピンで押さなくても接着できます。また修正は濡らせば容易にできます。

手芸用のコテがよく、外板曲げの円筒のコテでは上手くいきません。外板が波打ちます。